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事故車の修復歴を見分ける方法は?安い中古車購入時に役立つ情報も解説

2024.06.22 | 更新:2024.09.19

青い事故車

優良な中古車を購入する際に注意すべきことがその車両が過去に事故を起こしている事故車でない車を選ぶことです。勿論、事故車でもきれいに修復され見た目や走行に問題がなければ良いですが、事故による損傷で重大な欠陥が後々発生してくる車両もあります。
一般的に、事故車は主要な構造部分に損傷がある車を指し、事故を起こしたままの状態で事故現状車とも言います。修復歴車は過去に事故等で損傷したものを修理した状態の車を指します。
では「主要な部分」とはどこを指すのか?どの程度の損傷で修理・修復になるのか?といった詳細を理解することが、中古車の購入時や、査定時に安心して進めるために重要です。

ここでは、事故車と修復歴車の違い、車の修理歴が車検証に記載されない事実、修復歴や事故歴の調べ方・見分け方、事故を起こしていても事故車扱いにならない事実や、安い中古車を購入する際の注意点などについて詳しく説明します。

■この記事でわかること

  • 事故車と修復歴車の違いがわかる
  • 事故車と修復歴車が査定に与える影響がわかる
  • どこを損傷したら事故車や修復歴車になるかわかる
  • 車体を損傷していても事故車扱いにはならないケースがわかる
  • 中古車購入の際に自分で修復歴車を見極めるポイントがわかる
  • 安い中古車を購入する際の注意点がわかる

目次

事故車と修復歴車について

ここでは基本となる事故車と修復歴車の違いについての基本情報をまとめました。
この2つの何が違うのか?知っておく基準が存在します。
もし中古車の買取査定や中古車の購入を考えている場合は、事前に違いを知っておくと失敗もなくなります。

事故車と修復歴車は同じ?それとも違う?

事故車や修復歴車は、損傷の程度と修理の範囲によって区別されることを知っておきましょう。
故車は主要な構造部分に重大な損傷がある車で、重要な安全性や構造的完整性が損なわれています。一方、修復歴車は同じく事故や故障があったものの、主要な構造部分の損傷が修理された車のことです。

相手が車両ではなく、自損事故だとしても損傷部分によって事故車扱いになります。事故車は損傷部分がそのままの状態になっているため、あまり一般では見られませんが、修復歴車は綺麗に修復されていれば見た目は事故前とほぼ変わりません。

中古車販売店が修復歴に近い状態の車両の場合でも詳細を伝えてくれないケースもあるため、中古車購入時には見極めるための知識が必要となります。

事故車や復歴車は買取や販売価格に差はあるのか?

事故車と修復歴車では買取査定に差があります。
事故車や修復歴車と判断された車は大きな損傷がある状態なので、価値が低下して買取価格は下がります。

修復歴車として、適切に修理されていれば、さほど下がらない車種もありますが、ほとんどの場合は販売価格も買取価格も無事故車に比べると低くなります。
車を購入する際に、購入する側として外観や機能面に問題がないとしても、事故を起こしたことがある車と、無事故の車が同じ価格で販売されていたら大多数の方は無事故車を選びますよね?よって事故車や修復歴車は査定額としては不利になってしまいます。
車の価値として修復の質と範囲が査定額に大きく影響するため、まずは情報を正確に把握することが重要です。

修復歴ありの中古車を購入するメリットは?

一番のメリットは販売価格が安いということです。買取額も安くなるため仕入れの価格を抑えることができるため中古車販売価格も安くなります。

最近は修復する技術も向上しており、走行や維持に問題がない状態まできれいに直されているものが多いので、過去に事故があったことを気にしないのであればお買い得になります。

特に人気車種や、年式の新しい車種は価格が高く予算を超えてしまう場合には、あえて修復歴ありの車両を探し、予算内に収めるという選択をすることができます。

修復歴ありの中古車を購入するデメリットは?

事故の程度によって車本体へのダメージが残ったままの車両も存在します。
修復歴車の中には、車両本体部分が大きな力で歪んでしまい、一見きれいに直っているように見えてもどこかに悪影響を及ぼす影響がある車も存在します。

そういった車を見分けるのは見た目だけでは判断しにくいのがデメリットとなります。
走行性や安全性に問題があれば乗る際のリスクにつながり、新たな事故や故障に繋がる危険性も増加します。
また、いくらきれいに修復されていたとしても修復歴車はマイナスイメージとなるため売却時の査定額は大きく下がります。

中には価格が安いため修復歴車を目当てにする購入者もいますが、多くの方は無事故車を選ぶ傾向があるため、買取額が下がることは懸念事項として頭に入れておく必要があります。

どこを損傷したら事故車になる?事故歴車の基準を知っておこう

車骨格写真

そして具体的な事故歴のある車や修復歴のある車はどういった基準で決まるのか解説します。
違いは車のどこの部分を損傷して修復するか?です。
事故もしくはその他の理由で車の骨格部分が損傷し、修復した経歴があることと定義されることが多いです。

画像引用:骨格写真一般財団日本自動車査定協会東京都支所 

事故車扱いになる修理箇所について

修復歴図解

主にこれらの箇所がチェックポイントになります。
◆以下の場所を修理・交換した場合は事故歴や修復歴車扱いになります。

参考サイト・画像引用:参考一般財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所
日本自動車査定協会 東京都支所 修復歴の考え方

  • クロスメンバー
  • インサイドパネル
  • レジエターコアサポート
  • フロントインサイドパネル
  • フレーム (サイドメンバー)
  • ダッシュパネル
  • ルーフパネル
  • トランクフロアパネル
  • ピラー
  • ルームフロア

上記の部分に事故等で損傷があると、走行に支障が出たり、車両状態に問題が生じてしまうため事故車との評価になります。仮にきれいに修理して見た目ではわからない状態にできたとしても、一度上記に骨格部分に損傷があった車は修復歴車と見なされます。

事故車や修復歴車にならないケースもあるので注意

事故車

修復歴は上記の車両骨格部分に損傷があった車が該当しますので、事故を起こしたとしてもそれ以外の部分を損傷して修理したとしても、事故車や修復歴車とはなりません。

ここが一般的にはあまり知られていない部分で中古車販売店は、事故を起こして修理している車だとしても、損傷部分によっては事故車扱いとして販売はしないケースがあります
その場合は、中古車購入時に自分で見極めるための知識が必要となります。

修復歴車に該当しない損傷部分

◆主にこれらの箇所を損傷しても修復例にはならない例を具体的に記載します。

  • 横からぶつけられてドアの傷やへこみを修理や交換した
  • 前方の車両に追突してしまうフロントバンパーを損傷して修理や交換をした
  • 後ろから追突されて、リアバンパーやトランクの損傷を修理した
  • ボンネットの傷やヘコミを修理した
  • エンジンの調子が悪く何度も修理している

あくまで大きな損傷ではなく基本骨格のフレーム部分へのダメージもない場合、上記のようなケースは修理や部品の交換をしたとしても事故車や修復歴車とはなりません。

あくまで修復歴がつくのは骨格のフレーム部分の損傷を修理した場合との定義になっています。
事故を起こした車を直した車すべてが事故車や修復歴車になるわけではないことを知っておきましょう。

ただし、骨格部分を損傷していないとは言え事故を起こしている車は出来るだけ避けたいという気持ちもあると思います。中には損傷はしていなくとも車両全体のバランス調整が崩れたり、修理した部分からサビが出たり、新たな故障やトラブルが発生しないとも限りません。

中古車販売店の中にはあえて事故をしたことを伏せて、無事故車と同等の扱いで販売しているケースもありますので、中古車購入の際に自分で見極める、もしくは自分の車を売却する際に、修復歴車ではないかチェックするためのポイントを説明していきます。

自分で事故車と修復歴車を見極める方法

ボロボロの車 写真

本来は修復歴があるとみなされた場合は、販売する際に告知や表示義務があります。しかし、故障車、電気系統やエンジンに不備がある車、事故を起こし直してはいるが修復歴車に該当しない車は、消費者への告知義務はないため個々の中古車販売店次第となっています。そのため、自分で事故歴があるかどうか見極めるためのポイントを解説していきます。

各種書類から見つける方法

点検整備記録簿

自分で事故車や修復歴車を見分けるには、まず車の各種証明書を確認しましょう。
修復歴がある場合、その情報が記載されていることがあります。
中古車の点検記録簿(定期点検整備記録簿、または分解整備記録簿とも呼ばれる)は整備工場による12カ月点検・24カ月点検等の法廷点検の作業内容・整備内容が記録されています。

そこに修理した場合は修理した詳細が記載されていることもあります。
ただ全ての点検記録簿を所有している訳ではありませんが、売却する際は自分の書類を確認してみて、中古車販売店で購入する際は、点検記録簿を見せてもらうことも有効です。

また、販売する際に検査表や査定表を付けている場合もあります。そういった店舗では必ず見せてもらいましょう。何かしらの理由をつけて見せることを拒まれる場合もありますが、見せてくれる販売店の方が安心できます。

見せてもらえた場合、評価が「R」と記載されている場合は「修復歴車」です。事故車になると付けられる評価ですので参考にできます。

中古車購入時前に必見!中古車購入の際に修復歴車を目視で見分ける方法

①外装の塗装の色違いやムラがないか?

車側面の塗装修復

事故を起こし修復された車には必ず痕跡が残ります。損傷部分には傷やヘコミができるため、板金修理や剥がれた塗装を後から塗りなおします。
その際に、どうしても周りの塗装の色と違った発色や光の反射具合など微妙に差が出ます。軽微な損傷で事故車扱いでなくとも塗装修復はしますので、塗装塗りなおし=修復歴車ではありませんが、何かしらの損傷と修繕の手が加わっているという目安にはなります。

②左右の隙間の間隔が均一か、塗装の色の違いがないか?

事故を起こした車はぶつかった際に、外から大きな力が加わり車全体に衝撃やひずみが生じることがあります。そのひずみが細かいパーツにも表れます。
車のパーツは基本的に左右対称です。よって車全体で左右に違いがないか?そして細かいパーツに目をやり、ゆがみによる不自然や隙間がないかがチェックポイントになります。

もし左右のパーツ間の隙間の幅が違う、一方は開いていないが、一方は隙間があるなどが見受けられた場合は、過去に事故を起こした修復歴の可能性があると判断できます。

③トランクやドアのネジや、ボルトの状態で回した形跡がないか?

ドアネジ回し跡

車の損傷した部分を板金修理する場合の他には、損傷が激しい場合や損傷部分の面積が大きかった場合は「交換」をします。交換をされた場合は、交換した部品も同じ純正の場合は見分けるのは難しくなります。そのため交換したパーツで判断するよりも、交換をした「形跡」で判断ができます。具体的には、ネジやボルト部分をチェックします。

部品を交換する際には、その部品やパーツを車両本体から一度取り出し、再度取り付ける作業が必要です。その取り外しをする際に、ネジやボルトを工具で回し外すため、ここに痕跡が残ります。

例えば、ボルトの色が左右違う、ボルトに工具がかかったような傷やサビが片側のみある、一部のみボルトが新品になっているなどを目視で確認して、もし該当すれば何かしらの事故の損傷にて交換した可能性があると判断できます。

④フロントガラスの交換がないか?

フロントガラス メーカー印字

前方部分での事故の場合、フロントガラスにヒビや割れが多くの件で発生します。フロントガラスは本体骨格部分ではないため、修理や交換しても事故車扱いにはなりません。ただし、フロントガラスが交換されている場合には、何かしらの事故を起こし他の部分も修復している可能性も疑うことができます。
見極め方としては、フロントガラスには新車時には製造番号が刻印されていますのでそれがない場合は交換されている可能性があります。

⑤ボンネットを開けて左右の違い、車両下部にずれや錆びがないか?

車下部サビや接合部

前の車や壁などに追突してしまった事故を起こした車は、前方のボンネット部分に痕跡が残ります。まずはボンネットを開けて全体を見まわしてください。
左右で塗装色の違いがないか?ネジがボルトの色や左右どちらかボルトを工具で回した形跡がないか?本来の構造はパーツが左右対称になっていますので、左右どちらかのパーツが無い、新品になっていた場合は修理や交換されている可能性があります。

また前方の事故の場合は、ヘッドライトの部分が大きく損傷するケースが多いためヘッドライトの内側部分を覗き込んで、衝撃が加わったようなゆがみや、接合部分の割れがないかよく確認することをおすすめします。
また車両下部を覗き込んで、錆びはないか?衝撃が加わったような跡がないかも確認してください。

⑥トランクを開けてネジ付け根と、トランク下の状態に異常ないか?

トランクネジ回し跡

後ろからの追突事故を起こしている場合には、後ろから大きな力がかかり車体が本体部分へ押し込まれてしまいます。その際に、バックドアが破損した場合には交換されている可能性もあります。

見分け方は、バックドア上部の本体部分と接続されているボルトやヒンジ部分に工具で回した形跡がないかチェックしてください。
もし周りのボルトの塗装色と違う、工具で傷ついている跡などがあれば取り外して交換されている可能性を疑います。

また、軽い追突事故の場合は後ろのフェンダー部分のみ交換することが多いですが、ここは良くキズや擦ることが多い部分ですので交換したとしても事故車扱いにはなりません。車の価値としてもあまり変化はありません。

ただし、大きな損傷をした場合は、後ろから押し込まれでトランクの床下部分を開けると接合部分にしわ寄せや、ひび割れが見受けられます。よって必ずトランクの床下を開けて異常がないか確認します。

⑦ヘッドライト左右どちらか新品に交換されていないか?

ヘッドライト交換

ヘッドライトを左右よく見比べて下さい。ヘッドライトは経年劣化により黄ばみや曇りが発生します。

よって左右見比べて同じ状態ではなく、どちらか一方がキレイな状態である場合は交換している可能性があります。
ヘッドライトを交換しても修復歴車とはなりませんが、何かしらの事故や損傷を受けた可能性が高いと判断することができます。

上記が自分の目視で事故車を見分けられる方法です。特に修理や塗装の痕跡は、事故や修復歴のある車を見分ける手がかりになります。車を自分の目でよく確認することはとても重要です。

パーツに歪みがないか、隙間は均等か、塗装の色合いに不自然な変化がないかをチェックしましょう。
不自然な箇所があれば、そこに何らかの修理歴がある可能性が高いです。
専門家でない一般の方でもじっくり観察すると何か違和感を覚えることがあります。
中古車を購入する際は、必ず確認して何か違和感があったなら詳しく聞いてみましょう。

中古車サイトのチェックポイント

中古車サイトを活用して、同じ車種の車を探して比較してみましょう。
同じモデルでも車によって状態は異なりますが、明らかに異なる特徴があれば、それが事故や修復歴の手がかりとなります。

写真ですので撮影した角度でしか比較することが出来ませんが、もし同じ車種を見つければ比べる事ができます。
複数の車を比較することで、普通の車とどのような違いがあるのかを見極めることができます。

また、多くの優良な中古車販売サイトには、「修復歴のあり・なし」の記載がされています。
ただサイトに修復歴なしと掲載されていても実際には販売店が見落とし、悪質な販売店が虚偽の申告をしている可能性もあるため、実際に現物の車を目視で確認する方がより安心です。

修復歴がなくても事故車扱い同様の価値になる場合がある

そして同じく覚えておきたいのが事故や修復歴がなかったとしても、事故車に近い評価として判断されてしまうケースも存在します。
あまりにもメンテナンスをしていない場合、災害に関する悪影響も含まれます。

災害に合った水没車はどうなる?

災害車とは、さび付いた塩害車、洪水や台風などで水没してしまった車、氷の塊が降り外装がボコボコになってしまったひょう害車、などがあります。これらの災害車は、修復歴がない状態でも事故車と同様、あるいはそれ以下の評価価値として扱われる可能性があります。
洪水や豪雨で水没した車は、エンジンや電気系統、内部装飾に深刻なダメージを受けます。
水没した車の損傷は外見ではわかりにくいことが多く、水による腐食や電子部品のショートは修理が難しく、普段の運転でも危険な状況になりえる可能性があるのです。

塩害や錆による損傷も、修復歴がない場合でも、車を事故車とする原因になってしまう場合があります。
これは日頃のメンテナンスが関係してきます。
海辺で使われる車は、塩分による錆害リスクが特に高く、これが車体の金属部を侵食しやすくなり、車の主要な骨格や重要部分が錆で弱化し、安全性が低下する恐れがあります。

錆の長期蓄積は車の耐久性を損ない、安全問題を引き起こす可能性があるため、その車は事故車扱いされてしまいます。
ひょう害を受けた車は、特に屋根部分に損傷を受けます。こちらも災害車扱いとなりますが、他の災害車に比べて、走行性能・機能面・電気系統系は比較的変わらないことが多いため、評価価値は下がりますが、修復して乗る分には問題がないことが多いです。

買取査定時に災害車は査定で価値が大きく下がる傾向にあり、購入時にはその車の災害履歴を水しっかり調査することが肝心です。
しかし水没車であることを隠してしまうと後でトラブルになる可能性があるので、正しく申告しましょう。

過去に事故や修復した車を売却する時の注意点

車査定様子 写真

ここからは事故車や修復歴車を売却する際の注意点についてまとめました。
大きく3つについてご紹介します。

1.事故で損傷してしまった車は修理せず売却することをおすすめ

修復歴車は修復されている状態ですが、物損などで外装を損傷してしまった車を売却しようとした際には、修理せずにそのままの状態で車を手放すことをおすすめします。

キズや凹みがある場合、多くの場合は、査定額の低下分よりも修理費用の方が高くついてしまうためです。
また事故車扱いになるほどの大きな事故による損傷があった場合は、いくら見た目を綺麗に直したとしても、本体部分の安全性に問題が残ることもあるため、修理せず乗換えによる売却も検討すべきです。

2.修復歴を隠すと責任を問われる可能性も!きちんと申告すること

査定額を下げたくないからといって意図的に修復したことを隠す行為は瑕疵担保責任を負う可能性もあるため非常に危険です。少しでも高く売却したい気持ちはわかりますが、売却後に申告しなかった問題が発覚した際に、賠償請求をされる可能性があります。

よって売却時には、事故歴、故障歴、修理歴を含む車の状況を正しく申告する必要があります。
事故車に該当するような大きな損傷だけでなく、小さな傷の修復歴もわかる範囲で全て正直に申告することが重要です。
正直な申告により、トラブルを回避でき取引を円滑に進め、双方が満足する売買が実現します。

【参考記事】古い車でも「売却」をあきらめないで!高年式・多走行車でも高価買取できる理由とコツは?

車買取で【高く売却する】ためのコツは?古い車でも査定額アップを狙う方法を紹介!

3.違法な改造や走行に問題がある車両は、買取拒否される可能性がある

中古車のコンディションによっては買取が拒否されることがあります。
大きな事故でフレームが曲がっている、重大な機械故障がある、不正改造がされている場合など、買取業者は買取を断ることがあります。
非常に古い年式、高い走行距離、市場での需要が低い車も、買取が難しい可能性があります。
車を売る前に状態をよく理解し、できる限り修理や清掃をして、車のコンディションを良く保つことが買取成功の鍵です。

中古車を購入する時の注意点

車販売店に並ぶ車

ここからは中古車を購入する際の注意点についてまとめています。
何も考えずに購入すると知らないうちに事故車や修復歴車を購入してしまう可能性もあります。
修復歴があるかどうかを見極めましょう。
これらのことを事前に確認してから購入しましょう。

目視で事故車や修復歴車ではないか確認する。

中古車購入時、事故車または修復歴車のチェックは必須です。査定書や車両の履歴報告で、過去にどんな修理や事故があったかを把握しましょう。
これらの車は将来のメンテナンス費用が増える可能性があるため、購入前に詳細を知ることは大事です。
チェックポイントはこれまで掲載した通りです。
しっかりとした履歴がある車を選べば安全に購入できます。

1.販売店に定期点検整備記録簿の有無と内容を見せてもらうこと

購入したい車が見つかった場合には、販売店に点検記録簿・整備記録簿の有無を確認し、可能であれば内容を確認させてもらってください。過去の整備状況が一目で分かります。

また事故を修復した場合の修理記録簿も添付されている場合もあるためチェックが必要です。
整備記録簿の見かたは、1つ1つの細かい内容は専門用語も多く分かりづらいので、ポイントだけチェックするので十分です。

1. 前のオーナーは定期的に点検を行っていたのか点検日付を確認する。
2. チェック項目が☑されて問題がないか?
3. 「交換部品等」の欄に消耗品が適度に交換されているか?
4. 「メンテナンスに関するアドバイス」の欄に安全性や走行に関する問題点がないか?
5. タイヤの溝の深さの記載も見ておきましょう。
6. 整備をした事業者名や整備士の名前などしっかり記載があるか?

2.信頼できる中古車販売店と担当者を選ぶ

中古車購入には、信頼できる販売店と担当者の選びがとても大切です。
意外な落とし穴でお店や営業担当をしっかり見極める必要があります。
担当者が車の詳細を丁寧に説明してくれるかも重要です。
店の評価や取引の歴史、アフターサービスのレベルを調べて、信頼できるところから買いましょう。

中古車販売店で中古車を購入するメリットは、ディーラーで購入するよりも安い価格で購入することができ、幅広いメーカーの取り扱いもあるためメーカーや車種を限らず気に入った1台を探すことができることです。

また中古車販売店は様々なメーカーの車種を取り扱っているため知識も豊富で希望に沿った車のアドバイスを受けることも可能です。
中古車販売店のデメリットは、販売店によって車両品質や、メンテナンス状況、保証内容が異なることです。実際には、それぞれの販売店任せとなっているため、良質な車両を購入する場合には自分の目で確認する必要があります。

失敗しない中古車販売店を見つけるためのポイント

あきらかに安い車はそれなりの理由が必ずあることを知ろう!
中古車看板

誰でもできるだけ安く欲しい車を購入したいものです。ただ価格ばかりを優先してしまうと中古車選びに失敗する可能性が高まります。もちろん中には、企業努力によって安くて良質の良い車両もありますが、多くの場合は安いには安いなりの理由が存在します。
中古車販売サイトを見て同じ条件の車両であるにも関わらず、相場よりもかなり安い車両があった場合に考えられることを解説します。

1.事故車、修復歴車に近い損傷を過去に受けた車両である可能性

本来であれば事故車や過去に事故を起こして本体フレーム部分に大きな損傷を受け、修復した車両は告知の必要がありますが、事故にもいろいろなケースがあり、車販売店の独自判断にて事故車扱いにはギリギリならないと判断されるケースもあります。
事故車扱いにはならないため告知義務はないですが、損傷によるダメージやエンジンや電気系統に問題がある車両の可能性も否定できません。

2.車の室内状態が悪い

サイトの写真だけでは確認しきれない原因がある可能性があります。
例えば、タバコの臭いやペット臭などの臭いです。禁煙者やペットのアレルギーがある方にとっては、快適にドライブすることの障害になりえるため販売価格を安く設定してある可能性があります。

3.人気がないカラーである

一般的に人気色は白と黒です。この色の車は買取価格も高くなる傾向がありますが、不人気色である場合は、買取額も低いため販売価格も安く設定されています。
特に売却する際のことを気にしないで購入する場合は、その車種のカラーごとの相場を比較して安い設定がされているカラーを選ぶことでお得に購入することができます。

参考記事:古い車の買取相場はどう決まる?中古車業界の相場に関して解説

中古車の買取相場はどう決まる?中古車業界の相場に関して解説

販売店で発行される保証内容が充実している販売店を選ぶ

中古車販売店によって保証の内容は様々です。購入後に不具合が見つかったとしても保証の対象外であったり、そもそも保証自体がつかない販売店も存在します。
ここではどのような保証をつけてくれる販売店を選ぶべきか解説していきます。

保証期間のついた中古車を購入すべき

新車での購入ではなく、中古車を購入する際には保証がついた中古車を購入することをおすすめします。
車は消耗品ですので必ずパーツは劣化していきます。中古車は1台1台個体差があり劣化の具合も変わってくるためいつ故障をするか販売店側も予測できません。

そのため販売店と購入者側双方にもなにか不具合が発生した場合の補償対応がある方がメリットがあり、より安心して中古車選びをすることができます。

「メーカー保証」は、新車購入の際に各メーカーのディーラーにて期間を設けて保証されています。高年式の車両で中古に出回った際にまだ保証の期間が残っている場合があります。

中古にて購入しても引き継ぐことが可能であるか販売元のディーラーに確認が必要です。
例えば、「新車登録から3年間、または、6万km走行まで」というような保証があります。

「中古車販売店保証」は、中古車販売店が独自に保証内容や保証期間を決めています。多くは、走行距離に上限を設けたり、保証期間も短い場合が多いです。
短い場合であれば保証期間が1か月~3か月までという販売店もあります。

ただし、オプションとして保証期間を延ばすサービスを行っている販売店もありますが有料となる場合が多いです。
金銭的な余裕があれば、保証期間を延長する手段も検討しましょう。
中古車販売店を選ぶ際には、できる限り保証期間が長く、走行距離の制限もある程度長い保証を提供している販売店を選ぶようにしましょう。

新車登録年式が10年ほど経過している中古車を購入する際には、できれば最低6か月ほどの保証があれば購入後初期の不具合やトラブルにも対応でき安心です。
また、保証内容も店舗によって違うため、どの部分の不具合や修理が保証対象になっているかを必ず確認することも重要です。

不具合部分を交換する場合の部品代はかかるのか?
工賃は別途かかるのか?持込みが必要であるか?
エンジン、ブレーキ、ミッションなどの安全に関わる部分に不具合があった際にちゃんと保証されるのか?

一般的には、エアコン・オーディオ・カーナビ・バックカメラ・ドライブレコーダーなどは保証の対象外の場合が多いですが念のため販売店に確認をしておくことをおすすめします。
中古車購入前に保証内容を販売店にヒアリングして不明点がないようにしておきましょう。

試乗の重要性

実際に中古車を買う前には試乗することを推奨します。
試乗することで、車の走りや快適さ、機能的な問題を自分で確かめられます。

運転時の感触、エンジンの音、ブレーキの反応、乗り心地など、試乗しなければわからないことをチェックできます。
試乗をして車の実際の状態を感じ取り、購入後の不満を防ぐためにも、試乗は必須です。
試乗と頼むと大体は了承してくれるのでお願いしてみましょう。

◆試乗にてチェックすべき点は以下です。

  • エンジンの異音や振動がないか?すぐにエンジンがかかりメーター周りも正常か?
  • 室内に臭いがないか?シートや天井に汚れやペットの毛がないか?
  • 電気系統(パワーウインドウ、電動ミラー、ライトなど)が正常に稼働するか?
  • ナビやオーディオ機器は正常に稼働するか?
  • エアコンの冷暖房は効くか?
  • 外装は綺麗か?車体床下にサビはないか?走行に問題はないか?

まとめ 事故車と修復歴車を知っておくと損をしない

■この記事をまとめると

  • 事故車や修復歴車とは、車両骨格部分に損傷があった車が該当する
  • 外装部分の修理やパーツ部品の交換をしたとしても事故車や修復歴車とはならない
  • 修復歴ありの中古車を購入するメリットは安く購入できること
  • 修復歴ありの中古車を購入するデメリットは本体へのダメージ具合の見極めが難しいことと、売却時の買取額が大きく下がること
  • 中古車購入の際は、自分の目視でネジやボルト部分・トランク下・ボンネット内部、ヘッドライトなどをチェックして修復歴車かどうかを見極める
  • 事故があった車を売却する際は必ず詳細を申告する
  • 中古車購入の際は保証内容・試乗の可否・目視で現車確認し信頼できる販売店を選ぶ

事故車と修復歴車の違いを理解することは、中古車の売買で損をしないために非常に重要です。
事故車は重要な部分が大きく損傷し、車の安全性や構造的な完全性に影響を与える車のこと。
対照的に、修復歴車は過去に事故や故障があったものの、重大な構造部分に損傷がなく、適切に修理されている車のことです。

これらの違いを理解することは、車を売却する際にも重要な知識となります。
知識がないままで中古車を売買すると、不利な取引になるリスクがあります。
例えば、事故車は重要な構造部分に損傷がある車で、修復歴車は軽微な修理歴がある車です。

この違いを知っておくと、査定時や購入時に適切な判断ができ、思わぬトラブルや損失を防ぐことができます。
また中古車を購入する際に、事故車や修復歴車を避けるためのチェックポイントを把握しておくことは安心して車を手に入れるためにも役立ちます。
修復歴があるかどうか自分で見極められるといいですよね。
事故車や修復歴車の正確な知識を持つことで、中古車の売買をより有利に進めることができます。

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