車を売却したら任意保険は解約しない方が良い!中断証明書の発行方法を解説
車を売却する際、任意保険の手続きが必要になります。
主な手続きは、解約手続きと中断証明書の発行になるための手続き方法を解説していきます。
車の売却時に任意保険の扱い方法に関する重要ポイントを網羅していますのでぜひ役立て下さい。
目次
車売却時の任意保険手続きガイド
車売却時の自動車保険の解約と中断証明書手続きに関して
保険に加入している場合には車を手放す際に、自動車保険の手続きが必要になります。
車を売却することが決まったタイミングで、まず現在加入している自動車保険会社の保険証書を用意します。
保険証書には保険に関する細かい内容が記載されています。保険の期間がまだ有効であるかなどを確認して、保険会社に連絡しましょう。
主な手続きは、任意保険の手続きは解約するか、中断証明書を取得することです。
中断証明書は、一時的に車を手放し、将来再び車を所有する際に現在の保険料を維持できるものです。
自賠責保険についても、売却後の新しい所有者に引き継がれるため、保険証書の原本を用意しておく必要があります。
手続きをスムーズに行うために、必要書類を事前に確認し、準備を怠らないようにしましょう。
自動車保険は解約をすると等級がリセットされてしまう
任意保険は、様々な条件の「等級」で成り立っています。
無事故などの条件で等級が年数とともに有利になり、保険料が割引されていく制度です。
この等級は、解約することでせっかく良い等級で契約していたものが、最初の等級にリセットされてしまいます。
よって、自動車保険を解約する際には慎重に判断することが必要となります。
自動車保険の解約ではなく「中断証明書」の発行がおすすめ
任意保険を手放す際には、解約ではなく、中断証明書の取得をおすすめします。
中断証明書とは、任意保険に加入している自動車を売却したり廃車するなどの理由で乗ることがなくなった場合に、現在の等級を一定期間維持できるものです。
中断証明書を取得しておけば、将来的に車を購入したり、所有する機会があった場合に、中断前の等級を維持して再加入することができるため保険料の節約に繋がります。
解約をしてしまうと等級はリセットされてしまいますが、中断証明書を発行依頼することにより、多くの保険会社では、「中断証明書」を発行して10年間、中断前の等級を維持することができます。
中断証明書は、等級や無事故割引を保持することができますが、証明書を発行するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
例えば、証明書を発行する保険会社が定める一定の期間内に手続きを行うこと、無事故期間が一定期間以上であることなどです。
また、発行には通常、車を手放した証明書や保険証券などが必要となります。
各保険会社によって条件は異なるため必ず事前に確認をしておきましょう。
中断証明書発行に必要な書類
中断証明書を取得するためには、いくつかの必要書類を準備する必要があります。保険会社によって異なりますが、ここでは一般的な保険会社にて必要な書類を紹介します。
【一般的な中断証明書の発行に必要な書類例】
|
中断証明書発行依頼書は保険会社や代理店から入手可能です。ホームページから印刷可能な保険会社もあります。
契約車両の譲渡・廃車などが証明できる書類とは、車検切れの車の場合は車検証のコピー、他社に名義変更した車検証のコピー、車の抹消手続きをした際には発行される「登録識別情報等通知書」のコピーなどが挙げられます。
中断証明書発行が発行できる条件
中断証明書の発行条件は、各保険会社によって異なりますので一般的な例を挙げて紹介します。
【中断証明書の発行条件例】
|
これ以外には保険会社の規定で中断証明が発行される条件はありますが、基本的には上記のようなケースにて発行することが可能です。
中断証明書発行の手順
車を手放す際の中断証明書発行手続きは、以下のステップで行います。
【中断証明書の発行の流れ】
|
まずは保険会社に連絡し、中断証明書の発行を依頼します。
条件に合ったタイミングで出来るだけ早めに依頼をして下さい。
このタイミングを誤ると、手続きがスムーズに進まない可能性があるため注意が必要です。
次に、提出するための、車の譲渡に関連する書類を準備します。
車を売却した場合には、車買取店から譲渡した車検証のコピーや、抹消登録した際に発行される登録事項等証明書のコピーをもらって下さい。
あとは保険会社の指示に従い必要書類を送り、後日中断証明書を受け取る流れとなります。
保険会社が書類を受理すると、中断証明書が発行されますが、この手続きには通常、数日から数週間かかることがあります。
中断証明書が発行された後は、新しい保険に加入する際に、過去の無事故割引などの特典を引き継ぐことが可能です。
スムーズに手続きを行うためには、事前に必要な書類を確認し、早めに準備しておくことが重要です。
新しい車両への中断証明書による保険引継ぎ方法
新しい車両に中断証明書を利用して保険の引継ぎを行う方法について説明します。
まず、現在の車両を手放す場合や譲渡する場合、新しい車両の購入が決まったタイミングで、すぐに加入している保険会社に連絡を取りましょう。
中断証明書を発行していれば以前の等級から自動車保険を再契約することができます。
この際、任意保険の契約変更手続きを依頼することになります。
車両変更に伴う保険料の差額が発生する可能性があるため、保険料のプランを見直した方が良いか事前に確認しておくことが重要です。
次に、新しい車両の登録手続きを行い、車検証や購入証明書、そして中断証明書など必要な書類を準備します。
これらの書類を保険会社に提出し、新しい車両への保険引継ぎ手続きを進めましょう。なお、保険の補償内容が変更されることがあるため、詳細は保険会社の担当者に相談することをおすすめします。
まとめ 車を売却したら任意保険は「中断証明書」発行がおすすめ
車を手放す際に、将来的に車を所有する機会がある場合には解約ではなく中断証明書を発行しておくことが大切です。
中断証明書を発行しておくことで、等級も維持することができ、車を新たに購入したり譲渡された場合にもすぐに再契約が可能です。
今回の記事を参考に車を売却した際の、自動車保険の手続きに役立てて下さい。