車を手放す時期が来たとき、「どうやって売ればいいのだろう」と悩む方は多いのではないでしょうか。
車の売却は人生で頻繁に経験するものではありません。

そのため、適切な方法や手順が分からず、不安を感じる方も少なくないでしょう。
しかし、正しい知識を持って臨めば、スムーズかつ納得できる価格で愛車を手放せる可能性があります。
本記事では、車を売却する際の基本的な流れやおすすめの方法、注意点と、車を高く売る為のコツを分かりやすく解説していきます。
これから車を売ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

車を売るときのステップを詳しく説明

正しく車の売却をするためには事前に手順をしっかり知っておくことが大切です。
いざという時に慌てて結果後悔をすることがないよう車を売却する流れや、すべきことをそれぞれわかりやすく解説していきます。
車を売るときのステップは主に7つです。

1.買取前に相場を自分で調べる

車を売却する際は、まず最初に自分で買取相場を調べることが大切です。
適正な価格で売却できるかどうかの判断材料になります。
車の相場をおおよそ調べておくことで、売却をするかどうかの判断をしておくことも重要です。

まだ手放すかどうか悩んでいる方は、おおよその目安金額だけでも先に知れれば嬉しいものです。
ここでは、大まかな相場を調べる主な方法をご紹介します。

①インターネット上の買取相場検索サイトを利用する

車買取サイトの中には、車の相場を調べることができるサイトがあります。
車種や年式、走行距離などの情報を入力するだけで、おおよその相場が分かります。

例えば、グーネット買取は、年間オンライン査定実績504682件（2023年実績）と非常に多くの方に利用されている中古車の査定依頼できるサイトです。
グーネット買取のホームページで必要事項を入力すると、自分の車のおおよその車買取相場を調べるができます。
個人情報はメールアドレスのみの入力となり、最低限の情報のみで利用ができます。

同様のケースで「実は一括査定の申し込みだった」ということも多いですが、グーネット買取は、買取業者に情報を知られずに買取相場がおおよそいくらぐらいなのかを調べることが可能です。

参考サイト：グーネット車買取
車買取・中古車査定・車売却のグーネット車買取

一括査定には注意が必要

インターネットで「簡単入力であなたの愛車の値段がすぐに分かる！」などのサイトをよく見かけますが、実は「一括査定」と呼ばれる業態の誘導であることが多いので注意が必要です。

一括査定とは、そのサイトに加盟している複数の車買取店に査定依頼の情報が送られ、買取店から我先にと一斉に査定依頼のメールや電話がかかってきます。

加盟店が多いサイトですと、数十社に依頼されてしまうこともあるため、「自分の車の金額がわかるならやってみるか」という軽い気持ちで入力送信したら、実は一括査定の申し込みで大変な思いとしたという声は多く聞きますので、サイトをよく見極めてから判断してください。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車買取の一括査定の評判は？「やめたほうがいい」と言われる理由を解説

②中古車情報サイトを活用する方法

中古車販売サイトにて、自分の車と似た条件の中古車がいくらで販売されているか調べることでおおよその買取相場を予測する方法です。

条件としては、同じ車種・年式・走行距離・グレード・カラーを絞り、その総数の中でまずは販売価格の平均金額を算出します。
おおよそ検索した件数の中間から上位にかけていくらで販売されているかをおおよそ調べます。

ここでの注意点として、
「支払総額」と「車両本体価格」の２種類の表記があります。
支払い総額は全ての諸経費などを含めた乗り出し価格であるため、相場を調べる際には、車両本体価格で調べて下さい。
その価格から、約１～３割差し引いた金額が一般的な買取相場価格と推測できるでしょう。
ただし、古い年式や希少車種、輸入車などは変動が大きいためあくまで参考程度で判断してください。

③大手メーカーの下取りの参考価格をシミュレーションで知る方法

一部大手メーカーではウェブ上で下取りの参考価格をシミュレーションできるツールを提供しています。
自分の車のメーカーが提供している場合はおおよその相場を調べることが可能です。

その中でもおすすめは、
「トヨタ 下取り 参考価格シミュレーション」です。

このサイトの良い点は、無料で使いやすく個人情報は一切なしで調べることが可能なことです。
トヨタ車以外のメーカー・車種にも対応しているためすぐに下取り相場を知りたいという方にはとても便利です。

参考サイト：トヨタ公式ホームページ
トヨタ 下取り 参考価格シミュレーション

上記の相場を調べる方法はあくまでも参考値であり、実際の買取価格と一致するとは限りません。
車の状態や市場の需要によって価格は変動します。
正確な査定額を知るには、実際に査定を受ける必要がありますので、実際の査定を受ける前の準備や予備知識程度として調べておくことをおすすめします。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車買取相場を個人情報なしで知る方法！匿名で査定額の調べ方を紹介

2.高く売れるタイミング・日程を決める

車を高く売るには、適切なタイミング・日程を選ぶことが重要です。
一般的に最も高く売れる可能性がある時期は、1月～3月や９月～１０月と言われています。
買取業者は就職や入学シーズンに合わせ、在庫確保に力を入れる傾向があるからです。

【1月～3月に需要が増える理由の具体例】
●新社会人が通勤用に中古車を探す
●大学生が一人暮らしを始めるので車が必要になる
●家族が増えて、より大きな車種に乗り換える

特に3月は多くの買取業者にとって決算月です。
「車の販売を強化したい」という理由から、積極的に仕入れを行う傾向があります。
そのため、中古車でも高値で売却できる可能性が高いでしょう。

９月～10月も転職や転勤が多かったり、夏のボーナスの支給後だったりという理由から、車の需要が増えやすい時期です。
また、決算時期ということで車業界全体も販促に力を入れているため、セールや買取にも力を入れている買取店が多いため、売却に適した時期と言えます。

それ以外には車検を更新する前も売却の好機です。
車検費用の負担を避けられるため、経済的なメリットがあります。
モデルチェンジの前も売りやすいタイミングです。
新しいモデルが登場すると、現在の車の価値が下がってしまうからです。

一方で、年末は車の需要が落ち込む時期です。
中古車相場も下がるため、売却にはあまり適していません。
このように、適切なタイミングを選ぶことで高額買取の可能性が高くなります。
ただし、基本的に車の価値は時間とともに下がります。
「車を売ろうかな」と迷っている場合、まずは買取業者への見積もりを検討してみてください。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車売却にベストなタイミングは？買取相場とおすすめの売り時を解説

3.高く車を買取りできる信頼すべき車買取業者を選ぶ

車を高く売るには、信頼のおける車買取業者の選択も大切です。
まずは自宅から近い車買取店があるかをインターネットで調べましょう。
その中から、ホームページの情報や、口コミやお客様の声の評価を参考にしましょう。

評判の良い業者を選ぶことで、安心して取引できる可能性があります。
自宅から近い車買取店を選ぶことは、車の売却を気軽に相談しやすく、なにかあった際にも迅速な対応をしてもらえる可能性が高くなるためおすすめできます。

また、出張査定に対応している業者を選ぶのもおすすめです。
自宅で査定を受けられるので、手間が省けるというメリットがあります。
車種によっては、専門の買取業者を選ぶと良いでしょう。
例えば、人気車や輸入車を専門に扱う業者を利用することで、高額買取につながる可能性があります。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車の出張査定はすごくメリットだらけ！業者の選び方と売却手順を解説

他にも、業者を選ぶ際は以下の点に注目してください。

【優良な車買取店の見分け方】 査定料や出張費が無料か アフターサポートが充実しているか 買取実績が豊富か 対応エリアが自宅や希望の場所をカバーしているか 査定から契約までのスピードが速いか 手数料や手続きは無料で行うか ホームページやブログの雰囲気が良いか 後から買取額の減額をしないかなどの契約ルールを確認する

なお、業者の対応に不安を感じた場合は、すぐに取引を中止することも大切です。
焦ることなく、自分が納得できる業者を慎重に選ぶと良いでしょう。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車買取のおすすめ業者の選び方！車を信頼して売却できるお店を解説

4.実際に車査定依頼をして価格提示してもらう

次は査定と価格提示のプロセスです。
まずは車をきれいに洗車し、内装も掃除しましょう。
査定士の第一印象によって、売却額がプラスに傾く可能性があります。

また査定士には車の状態を正直に伝えてください。
事故歴や修理歴、故障箇所などを隠さず説明する必要があります。
「バレないだろう」と思っても、査定士が確認すれば分かるものです。
誠実な対応は適正な査定額につながります。
査定士は車種、年式、内装、外装、走行距離などを細かくチェックし、総合的に判断して買取額を決定します。

提示された買取額に満足できないときは理由を尋ねましょう。
場合によっては、交渉の余地があるかもしれません。
ただし、無理な値上げ交渉は避け、お互いが納得できる金額を目指すことが大切です。
それでも納得できない場合は、売却を断るほうが賢明です。

5.車売却の必要書類を用意する

車を売却する際は、書類の準備が必要です。

【主な必要書類は以下の通りです】 自動車検査証（車検証）：車の所有者や使用者の情報、車両情報などが記載された書類です。 自動車税納税証明書：自動車税の支払いを証明する書類です。コンビニや銀行などで支払った際の押印された証明書が該当します。 自賠責保険証明書：自動車損害賠償責任保険の加入を証明する書類です。 自動車リサイクル券：車両のリサイクル料金の支払いを証明する書類です。 印鑑登録証明書（普通車の場合）：発行日から3ヶ月以内のものが必要です。

上記の書類が揃っていない場合、売却の手続きが滞る可能性があります。
また、書類を紛失している場合は再発行が必要です。
例えば、車検証を再発行するには運輸支局で手続きを行います。
手数料は350円です。

自動車税納税証明書に関しては、各都道府県の税事務所で再発行が可能です。
なお、軽自動車の場合、普通車とは一部必要書類が異なるので注意してください。
例えば、印鑑登録証明書の代わりに認印（シャチハタ不可）が必要です。
事前に必要書類をチェックし、不足している場合は早めに準備することで、スムーズな売却が可能になるでしょう。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車を売却する時の「必要書類はなに？」紛失した場合の再発行手順も教えます

6.契約と車両を引き渡す

次は車両の引き渡しです。
注意点として、車内の私物をすべて取り出しましょう。
サンバイザーやグローブボックス、トランク、座席シートの隙間なども忘れずにチェックしてください。
最も多い忘れ物がＥＴＣカードです。
ETCカードのスロット部分にカードが入っていないかよく要注意して確認してください。

基本的に車内の残留物は破棄されてしまうため戻ってきません。
貴重品がないか再度隅々までチェックをしましょう。

実際に車両を引き渡す際は、メインキーを買取業者に渡してください。
スペアキーがある場合は、スペアキーも一緒に渡しましょう。
ただし、スペアキーを紛失していても車の売却は可能です。

7.買取額の入金を確認して終了

売却プロセスの最後は入金確認です。
まずは入金方法を確認してください。
一般的には銀行振込が主流です。
現金での支払いを希望する場合は、事前に買取業者と相談する必要があります。

入金タイミングは通常、車両の引き渡しから1週間前後が目安です。
ただし、業者によっては最短2日～4日程度で入金される場合もあります。
休日を挟む場合は、日数がかかる可能性もあるので注意しましょう。
合意した金額と入金額が一致しているかどうかを確認してください。

仮に金額が異なる場合は、可能な限り早期に買取業者に問い合わせることが大切です。
なお、入金確認後に車両の名義変更手続きを行いますが、通常は買取業者に代行してもらえます。
最後に、稀なケースではあるものの、入金前に買取業者が倒産するリスクがあります。
その場合、買取代金を受け取れない可能性があるので、業者を選ぶ際は経営が安定しているかどうかも考慮すると良いでしょう。
以上で車を売却するプロセスは終了です。

車買取時の注意点は？

車を売却する際は注意点があります。
いざ売却を決めたとしても焦って決断を急がないことと、価格が低いと感じた場合は即答せずに交渉することです。
それぞれ解説していきます。

1.車は焦って売らないことが重要

車を売却する際に重要なのは焦らないことです。
急いで決断すると、後悔する結果になりかねません。
買取業者から「今日中に決めませんか？」などと急かされても冷静に判断しましょう。

【具体的な対応方法の事例】 「まずは相場を知りたいだけ」と伝える 「他の選択肢も検討中なので時間が必要」と伝える 「詳細な資料を持ち帰って、じっくり検討したい」と伝える 「現在の車の使用状況を考慮して、慎重に判断したい」と伝える

優良な車買取店であれば強引な手法や焦らすような対応はできる限り控えるようにしています。
稀にすぐに売却した方が良いケースもありますが、多くの場合、翌日以降でも同じ条件で買取してもらえます。

「今すぐ売却すれば！」というトークがする車買取業者には気を付けて下さい。
本来であれば２週間以内ぐらいであれば車の価値が大きく変わるということはありません。
相手に考える余地を与えず、強引に売却される手法ですので、即答はせず冷静に一度検討することをおすすめします。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
車の買取で「今すぐ売れば」と即日売却を促す言葉に気を付けるべき理由

2.過去に事故などで修復していたら必ず申告する

過去に大きな事故で車両が損傷をして修理や修繕を行った車は、通常の車とは査定相場が異なります。
車両本体の骨格部分までの損傷であった場合、見た目は綺麗に直っていたとしても「事故車・修復歴車」という対象になり、基本的に査定額は大きく下がってしまいます。

なるべく高い金額で買い取りをしてもらいたいがために、無事故や修復はしていないと嘘の申告をした場合に、買取業者による点検で、発覚した場合には「契約不適合責任」に問われる可能性があります。
損害賠償や契約破棄に発展する危険性もあるため、小さな修復であったとしても全て包み隠さず申告しておくことが大切です。

【詳しくはこちらをご覧ください】
参考記事：参考記事：お役立ちコラム｜ハッピーカーズ川崎登戸店
中古車売却で嘘の申告をしてはいけない理由！契約不適合責任を詳しく解説

車を高く売却するためのコツを紹介

提示された買取価格に納得がいかない場合、あきらめずに交渉することが重要です。
ある程度相場は決まっているため大幅な増額は見込めないにしろ多少の額の交渉は可能です。

【車を高く売却するためのコツ】 査定前には洗車や車内の清掃と消臭をしておく 愛車を大事に乗っていたことを話してアピールする 保証書や点検記録簿などの付属資料が全て揃っていることを伝える 低走行距離、定期的なメンテナンス実施、事故歴なしなどの魅力的なポイントを強調する。 新車購入したワンオーナーであれば伝える 過去に事故があったり修復歴があれば隠さず正直に伝える 複数業者を依頼するのであれば「他の買取業者では150万円の査定だった。」と正直に伝える。

買取額をアップされるためには、車の状態は数十分の査定だけでは把握しきれないため、オーナーの情報が重要となります。
まずは査定前には洗車と車内の清掃、消臭をしておくことをおすすめします。
査定時の第一印象が良くなります。
限られた時間の中での査定であるため綺麗な状態であれば細部まで細かく見なくても車を信用しやすいです。

新車購入や中古車販売店で購入した際の保証書は査定に影響します。
それに加え、車検や点検時に記録され保管していく点検記録簿が揃っていることが査定額アップの秘訣です。
保証書があれば、この車はどこで販売された車であるかが証明できます。
点検記録簿は、車の状態が一目でわかり、整備頻度や部品交換の具合もわかるため用意しておくことで買取額のアップが期待できます。

その他には、ワンオーナー車であったり、大事に乗ってきたことを査定士に話してアピールすることで査定士とのコミュニケーションも図れ、良い印象を与えることもできます。

また複数社で見積もりを取りたい場合に、他社の査定見積もりが出ている際には正直に伝えることが必要です。
他社の金額はあえて伏せて査定を依頼すると、なにか隠し事があるのか勘ぐられてしまいます。

また、本来150万円の査定を他社で受けたにも関わらず、170万円と上乗せした嘘の申告をすることもおすすめできません。
現在は、車の相場や価値のデータは多くの車買取店でリアルタイムに把握ができます。
高すぎる金額を申告した場合にも、同様に信用が失われ、結果として低い査定額を提示されてしまう可能性があります。

過去に事故などで修復をしていたことも必ず申告することが必要です。
なるべく高い金額で買い取りをしてもらいたいがために、無事故や修復はしていないと嘘の申告をした場合には、責任を問われる可能性もあります。

車の買取は車だけではなく、お互いの信頼関係によっても査定額が変わるのが現実です。
このお客様からぜひ車を買いたい！と担当者に思ってもらえるような態度や言動を心掛けることで、最終的に高い買取額が提示される可能性が高くなります。

まとめ　車買取はしっかり手順を把握し信頼関係を築くことが大切

車を売却する際は、適切なステップを踏むことと、優良な車買取店選びと、担当者との信頼関係を構築することが重要です。
そのためにはまずは自分で相場を調べ、どこくらいの価値があるのか知識として知っておき高く売れるタイミングを見極めましょう。

次に信頼できる買取業者を選び、査定を受けて価格を提示してもらいます。
アピールできることはしっかりアピールして、嘘の申告は控えましょう。
必要書類を用意し、車両を引き渡した後、入金を確認して取引は終了です。

注意点として、焦らず慎重に進めることを心がけてください。
強引に売却を迫られても即答はしないでください。必要であれば自分だけではなく、家族や友人に相談してから返答をすることが大切です。
提示された価格に納得がいかない場合は、具体的な根拠を示しながら交渉する勇気を持つこが大切です。
時間をかけて検討し、納得のいく取引を目指すことで、後悔のない売却が実現できるでしょう。

今回の記事にはより詳しい内容を掲載している「お役立ちコラム」のリンクも用意しておきました。
詳しく説明や解説をしていますので、それも参考にしながらぜひ満足のいく車売却に役立てて下さい。