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ローンが残っている車の売却手順と注意点を解説

2024.06.15 | 更新:2024.09.11

タブレットと鉛筆とコーヒー

車を購入する際に、ローンを組んで購入する方も多いです。
そこでローンがある車でも売却することができるか?という疑問があります。
結論から言うと、ローンが残っている車の売却は可能です。

ただし、ローンが残っている車を売却する際には、色々と注意点があり、車の所有権が自分にある場合やローン会社にある場合、車の売却手順を理解しましょう。
また、車の買取価格とローン残債、どちらが上回るかも車の売却における重要なポイントです。
この記事ではローン残債がある状況での車の売却方法、ローン完済後の手続きの手順、完済するための現金支払いが困難な場合の対処方法、車の売却前のチェックポイントなどを詳しく解説します。
そして、最終的に車を売却すべきかの判断基準も提供します。

目次

結論:ローンが残っている場合でも車を売ることは可能

ローンイメージローンが残る車のローン残債額の確認方法

ローンが残っている車でも売却は可能です。

ローンが残る車とは、ローン会社にまだ未払いの金額が存在する状態ということです。
残債がある状態で売却をしようとした際には、多くの場合で残りの残債を一括清算する必要があります。
売却価格がローン残債を超える場合、その差額をローン会社に支払い、残った現金が自分のものとなります。

しかし、売却価格がローン残債を下回る場合は、売却後もローンの返済が必要となります。
残債がいくら残っているかを確認する方法は、定期的にローン会社から届く「残債通知書」を確認するか、ローン会社に電話で問い合わせて確認することです。

多くのローン会社では本人のみ電話で残債確認が可能です。
ローン会社やディーラー会社によって残債確認方法が異なる場合があるため、詳しくは問い合わせてみて下さい。

ローン返済中の車の所有権の確認方法は?

車をローンで購入した場合、所有権は一体誰が持っているのでしょうか?
自分か、それともローン会社やディーラー会社か?
まずは所有権が自分にあるかディーラー会社にあるかで、売却の手続きが変わります。

自分が所有権を持っている場合、売却の手続きは比較的シンプルです。しかし、所有権がディーラー会社にある場合、売却にはローンの残債清算や名義変更など、複数の手続きが必要となります。
確認方法は、車検証の「所有者」と「使用者」欄を確認してください。

「所有者」と「使用者」がともに自分の名前と住所が記載されている場合は、すでに自分の所有となっているため手続きは不要です。

「所有者」がローン会社や車販売店、ディーラー会社などの記載になっており、「使用者」が自分の名前と住所になっている場合は、ローンの残債の有無に関わらず、所有権は別にあるため車を売却時に手続きが必要となります。

所有権が自分にある車はそのまま車売却が可能

所有者が自分の名前となっている場合は、自分の名義の車ということです。
この場合は特に必要な手続きはなく、車の売却が可能です。

ローンの種類によって、ローンの残債がある状態でも所有者がローン会社ではなく、自分の名義となることもあります。この場合は、車を手放した後も完済するまでローンの支払いは必要です。

所有権がローン会社やディーラー会社にある場合の売却手順

車を売却する際はローン残債を現金で完済する必要がある

ローンが残っている車を売却する際には、ローン残債額を全て完済する必要があります。

ローンが残っている状態であると、ローン会社から自分に名義変更の手続きができないためです。
多くの場合は、自分でローン残債額を全て完済してから売却するか、車を売却する額をローン返済に充てるかとなります。
車の売却した金額をローン完済に充てる場合は、買取をしてもらう車買取店が代行して行ってくれることがほとんどです

残債額と車の売却額のどちらが大きいかがポイントになる

ディーラーや買取会社から提示される車の買取価格と、あなたの車のローン残債。これらどちらの金額が上回るかは車を売却する際の重要な判断基準となります。

買取価格がローン残債を上回るならば、その差額を現金で手に入れることができます。しかし、逆にローン残債が買取価格を上回ると、中古車を売った後も引き続きローンを返済する必要があります。

買取価格がローン残債を超える場合

車を売却する際、ローン残債を超える買取価格であった場合は、売却した金額をローンの残債分を支払うことで所有権解除という名義変更を可能とする手続きの書類をローン会社から受け取ることができます。
ローン会社によって必要書類は異なりますので、何が必要であるか必ず確認をして下さい。

買取価格がローン残債を下回る場合

車を売却した額よりもローン残債が残ってしまう場合の対処方法

★ローン残債額を一括で振込み支払いをする
★ローン残債を次に購入する車のローンに上乗せをする
★ローン残債分を新たなローンで組みなおす

最もシンプルでおすすめの方法は、車を売却した金額と、残りの残債額を合わせて一括で支払い完済する方法です。
自分で支払い分の現金を用意する必要がありますが、スムーズに名義変更まで行うことができます。

ただし、ローンの一括返済が困難である場合も、対処方法があるため慌てず冷静に対応しましょう。
ローンの一括返済が難しい場合の対応を解説していきます。

通帳の残高に頭を抱えるビジネスマン

1.次の新車や中古車購入で残債をまとめて上乗せする方法

車を売却しようとする理由で乗換えしたいというケースもあります。その際には、新たに購入する際に残債をまとめて上乗せして、支払っていく方法があります。

ディーラーや一部のローン会社では、中古車や新車の購入ローンに以前の車のローン残債を一部または全額、組み込むことができます。これにより、現金を持っていない場合でも、新車を手に入れると同時に旧車の残債を完済することができます。

しかし、この方法には慎重さが求められます。新車のローン金額が増えることで、月々の返済額が増加し、負担が大きくなる可能性があります。また、全てのローン会社がこの方法を採用しているわけではないため、事前に確認が必要です。これらの要素を考慮し、慎重に選択を行うことが重要です。

2.車を売るときにローンの残債分を新たにローンで組みなおす方法

乗換えなどはせず車を売却する際に、一括返済が難しい場合は、新たにローンを組みなおすという方法もあります。

ただし、ローンを組みなおすためには審査があり必ずしも可能というわけではありません。また、厳密にはローンを完済できている状態ではないため、全ての買取店で行っているわけではありません。
多くの車買取店では、トラブル回避のため一括完済を条件に買取が可能としているため注意が必要です。

ローン完済後の手続きはどうするの?

ローン完済と同時に車を売却する場合は、車買取店が手続きを代行して行います。
車を売却せずに、ローン完済後にもそのまま乗り続ける場合には自分で手続きをする必要があります。

ローンが完済しても勝手に自分の所有にはならない

多くの方はローンが完済し終わったら自分の所有となるとお思いですが、実はローンを支払い終わったとしても、自分で運輸支局等に出向き、移転登録と呼ばれる名義変更を行い新しい車検証を発行しない限りは所有権がローン会社やディーラー会社のものになったままになります。
自動的に所有権が移るわけではありません。

よって、いざ車を売却しようとした際に、所有者がローン会社となっておりそのままでは売却ができないということがよくあります。
ローンを完済してもローン会社に「所有権解除」と呼ばれる処理をしてもらわない限りは自分の所有とならないことを知っておいてください。

【所有権解除手続き】ローン完済後の手順を説明

まずは、ローンの残債確認をローン会社やディーラー会社に問合せ、振込先や振込日、振込金額等を確認して一括完済を行ってください。
ローン会社は、完済しても名義変更をしてくれるわけではありません。よって自発的に所有権の移転を行う必要があります。

1.「所有権解除」の依頼書を作成する
まずは、各ローン会社のホームページや問合せ情報を確認してください。
多くの場合は、所有権を解除するための申請の提出を求められますので、形式に沿って記入をして下さい。

2.必要書類を用意する
各ローン会社によって必要書類は異なりますのが、一般的には下記書類が必要です。

  • 所有権解除依頼書
  • 車検証の写し
  • 免許証の写し
  • 印鑑証明書(3か月以内に発行したもの)
  • 委任状
  • 完済証明書

多くのローン会社は上記を郵送することを求められます。
ローン会社によって異なりますので必ずそれぞれの会社に確認して漏れの無い様にして下さい。会社にもよりますが、1週間~2週間ほどで、名義変更に必要な書類が送り返されてきます。

ローン会社やディーラー会社の印鑑証明書・譲渡証明書・委任状などが郵送されてきます。
これは、自分に名義変更をする際に必要な書類となりますので紛失しないよう注意してください。

3.名義変更に必要な書類を用意する
上記の送られてきた書類に加え、正式には移転登録と呼ばれる名義変更手続きに必要な書類を用意します。
普通自動車の場合と、軽自動車の場合とでは必要な書類と、手続き場所も異なるため注意してください。
普通車は、管轄の運輸支局に出向きます。軽自動車は、管轄の軽自動車検査協会に出向いて手続きを行って下さい。

【軽自動車の場合】

  • 車検証(原本)
  • 自動車検査証変更記録申請書(軽第1号様式)
  • 新所有者の住民票の写し
  • 軽自動車税申告書
  • 新所有者の認印(実印が必要な場合もあります)

★申請依頼書(ローン会社から送られてきたもの)
★軽自動車所有者承諾書(ローン会社から送られてきたもの)
★旧所有者の印鑑証明(ローン会社から送られてきたもの)

 

【普通自動車の場合】

  • 手数料納付書
  • 車検証(原本)
  • 移転登録申請書(第1号様式)
  • 自動車税申告書
  • 新所有者の印鑑証明書
  • 新所有者の実印

★譲渡証明書(ローン会社から送られてきたもの)
★旧所有者の印鑑証明(ローン会社から送られてきたもの)
★旧所有者の委任状(ローン会社から送られてきたもの)

※現在の住所と異なる場合は、1つ前までなら住民票、複数前であれば戸籍の附票や住民票の除票、そして新たな保管場所での車庫証明が必要になります。
ナンバーの表示管轄が変わる場合は、ナンバーも必要です。(普通車は車の持込みが必要)
あくまでこちらも一般的な例ですので、詳しくは各管轄の運輸支局と軽自動車検査協会に問い合わせ確認して下さい。

名義変更の手続きは原則15日以内と定められています。
予め必要書類や手続き場所を確認しておきスムーズに完了できるよう計画をしていくことが重要です。

自分で所有権解除の名義変更をするのが面倒だという方は、車の売却も検討してください。
車を売却する際には、中古車買取店が全て代わりに代行してくれるため手続きを自分で行う必要がなくなります。

参考サイト:関東運輸支局 
関東運輸支局 名義変更について

ローン残債がある車の返済と売却は慎重に検討すべき

まずは査定を行い金額と残債の比較で売却を進めるべきか決める

中古車を売却する際、売却金額と残債の比較は重要な判断基準となります。
そのためまずは、車買取店に査定を依頼して車の売却額を知っておくことをおすすめします。
ローンの残債額を調べたら、次に車の査定額を知ることでどちらの額がどれだけ大きいのか把握することができます。後々売却時にトラブルにならないよう慎重に売却を検討することが重要です。

ローンが残っていても最終的に売却すべきかの判断基準を解説

1.車を高く売却することができるタイミングで決める

中古車の売却を最終的に検討する際、考慮すべき主要な判断基準として、車の現在の市場価値とローン残債の比較が挙げられます。少しでもローン残債額を減らすためには、車の買取額を上げる必要があります。

車の買取額がローン残債を超えている状況では、売却により現金を手に入れることが可能です。しかしながら、ローン残債が市場価値を上回っている場合、売却を選択するべきかどうかは慎重な判断が求められます。
そこで重要な判断基準として、中古車の査定額がいつ売却したほうが高く売却できるのかという点です。

車の査定額は車の状態、年式、走行距離、色、外装、内装など様々な要因で売却価格に直接影響します。
維持管理がきちんと行われている車は、高値で売却できる可能性があります。
一方、車に不具合があると、買取価格が下がることも覚悟しなければなりません。
基本的に車の価値は年数が経てば経つほど右肩下がりになっていきます。

よって少しでも高く売却するためには早期売却が最も効果的な手段です。
売却をするか検討している間にも、年式が古くなり、走行距離も増え、万が一事故を起こしてしまった場合には価値が著しく低下してしまいます。
そのため車を査定した際に、高く売却することができるタイミングのアドバイスを買取店より受けておくことが重要です。
車種によっては、中古車が高く売れる時期があったり、逆に売却におすすめできない時期もあります。
最終的に車を売却するかの判断基準として車の価値に合わせて決めることも良いかと思います。

参考記事:車を売るのに適している時期はいつ?おすすめの7つのタイミングを紹介

車買取の相場が高いのはいつ?車売却する際に高い査定相場が期待できるタイミングを紹介

2.ローン残債を一括返済しても余裕があるか?

ローン残債を一括返済することにより生活費や、今後まとまったお金が別に必要ではないかなどを検討する必要があります。ローン残債額の大小にもよりますが、支払ったとしても支障がでないのであれば、月々のローン返済額を支払っていくことの負担を少しでも減らすため売却を進めても良いかもしれません。
しかし、一括返済したことで生活に支障が出てしまうようであれば売却は先延ばしにする選択も検討すべきです。

3.車の維持費や使用頻度を比べて手放すべきかを決める

車を所有していると多くの維持費がかかります。例えば自動車税、保険料、ガソリン代、車検代、メンテナンス費用、駐車場代などです。普段あまり車を利用していない方は、所有し続けていることの方がデメリットと感じる場合もあるでしょう。現在はシェアカーや、リース等の選択肢もあるため、思い切って今後の車に関する費用を削減するために、売却を検討してみることも良いでしょう。

参考記事: 軽自動車の年間維持費はいくら?普通車と維持費を徹底比較します!

軽自動車の維持費は安い?年間費用はどれぐらいかかるのか解説します!

参考記事:カーシェアのメリットとデメリットは?実際の使い方も詳しく解説

カーシェアのメリットとデメリットは?実際の使い方も詳しく解説

まとめ ローン残債がある車を売却するときは親切な買取店に相談する

車の前で説明をする男性ビジネスマン

車の売却に際しては、ローン残債がある場合とない場合で手続きが異なるため、その違いを理解することが大切です。また、ディーラーやローン会社名義の車を売却する場合のポイントや、現金で完済できない場合の対応方法も重要な知識となります。
ローン残債のある中古車買取は、車買取店によって対応も異なります。できるだけ親身に対応してくれる買取店を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐこともでき、適切な手順で売却することが可能になります。

ハッピーカーズ川崎登戸店では、ローン残債のある中古車の手続きを無料で代行していますので、自分で名義変更を行う必要はありません。
また、一括返済を当店が代わりに支払うことも可能としていますので、ローンが残っている中古車の売却を検討している場合はお気軽に、まずはご相談下さい。

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