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車を廃車する際の流れは?車買取業者に売却する方がお得なのか解説

2024.08.27 | 更新:2024.09.19

車を廃車する流れを解説

車を手放す際、廃車と売却で悩むかもしれません。
この記事では、自分で廃車にする場合と、買取業者への売却を比較します。
具体的には、最初に「一般的な廃車になる基準」を紹介した後、「廃車の流れ」「廃車のメリットと判断基準」「買取のメリットと判断基準」の順に解説していきます。
具体的な事例や金額を交えながら説明するので、車の処分を検討している方は参考にしてください。

■この記事でわかること

  • 廃車にする車を判断する基準がわかる
  • 解体を依頼する際の費用相場がわかる
  • 自分で廃車を行う場合の必要書類と手順がわかる
  • 車買取業者に売却をした方が良い理由がわかる

一般的な廃車になる基準とは?

ボロボロの車 一般的な廃車の基準は、車の状態や経済性をもとに判断します。
まずは走行距離が一つの目安です。
かつては「走行距離が10万キロを超えたら廃車を検討すると良い」と言われていました。しかし現在は車の耐久性が向上しているため、10万キロではなく、20万キロを超えた辺りが廃車を検討するタイミングと言われます。

次に、車の年式も考慮すべき要素です。個体差や使い方で異なりますが、
使用年数が20年を超えると、安全面の懸念が出てくる可能性があります。

修理費用に関しても重要な判断基準です。車の時価額を修理費用が超える状態を「経済的全損」と言います。

例えば、10年落ちの車で時価額30万円の場合で考えてみましょう。
この場合、修理費用が30万円を超えると「経済的全損」に該当するため、廃車を検討するほうが良いかもしれません。

また、事故による損傷が激しく、物理的に修理不能な状態を「物理的全損」と言います。
この場合も廃車を考えると良いでしょう。

さらに維持費用も重要な判断材料です。

【維持費用の具体例】

★車検代
★自賠責保険
★駐車場代
★ガソリン代

車を保有するメリットよりも、維持費用の負担が重たいと感じている場合、廃車が適切かもしれません。

上記はあくまでも目安です。
車種、使用状況、個人の事情によって廃車の時期は異なります。
最終的には安全性と経済性を考慮し、総合的に判断することが大切です。

廃車は、永久抹消と一時抹消のどちらかを選択する

廃車手続きには「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があります。
状況に応じて適切な方法を選びましょう。
永久抹消登録は完全に解体して廃車にする手続きです。
永久抹消登録を選択した場合、二度と同じ車は使用できません。
例えば、老朽化した車や修復不能の事故車を解体処分する場合に適しています。

一時抹消登録は、一時的に車両登録を抹消する手続きです。
一時的に乗らない状態にする手続きです。
将来的に再使用する可能性がある場合に選びましょう。
例えば、長期の海外出張などにより、しばらくの間、車を使用しない場合に適しています。

永久抹消登録のメリットに以下があります。

  • 自動車税や自動車重量税の支払いが不要
  • 自賠責保険の支払いが不要
  • 未使用期間分の自動車税(自動車重量税も含む)と自賠責保険料の還付

一方、一時抹消登録は将来的に再登録可というメリットがあります。
ただし、再使用するには中古新規登録が必要なので注意してください。
永久抹消登録と一時抹消登録を選択する際は、車の状態や使用予定を考慮しましょう。

例えば、すでに20年以上使用しており、修理費用が高額な場合は永久抹消登録を選ぶ。
一時的に使用しない程度であれば一時抹消登録を選ぶ。
このように、状況に応じてどちらかを選択します。
今回は売却との比較なので、永久抹消登録を選んだと仮定して進めていきます。

永久抹消で車を廃車解体する費用はいくら?

お金と契約

永久抹消は、いわゆるスクラップにして車を解体する手続きとなります。
解体業者や、車買取業者に依頼する際の費用と、自ら行う場合にはかかる費用が異なります。

●自分で行う場合の解体に関する費用相場

■自分で廃車を行う際の費用例

車の解体費用:1万円~3万円ほど
車のレッカー運送費用:1万~2万円ほど

合わせて2万円~5万円ほどかかるケースが多い

●ディーラーや買取店に廃車を依頼した際の費用相場

■業者に廃車を依頼する際の費用例

車の引取り費用:1万円~2万円
車の解体費用:1万円~3万円
手数料:1万円~3万円

合わせて3万円~8万円ほどかかるケースが多い。

リサイクル料金に関しては、各業者によって対応が異なりますので予め確認しておくことが必要です。別途発生することもありますし、不要な場合もあります。

つまり車の解体による廃車を自分で行うか、業者に依頼する場合には費用が発生してしまうということです。
解体を自分でする廃車依頼をすると費用がかかりますので、できることなら廃車ではなく「買取」の方が良いでしょう。
車の買取であれば、廃車するかどうかは、車買取業者の判断となり、もし廃車をする場合でも車買取業者側が費用を負担して行ってくれるためです。

車の買取業者に査定をしてもらいどこも買取を断られてしまった場合のみ廃車を検討することをおすすめします。
故障で動かない、水没などの災害に合ってしまった、違法な改造車などを理由に買取業者に買取をしてもらえない場合は、廃車の手順を参考にしてください。

廃車をするための手順

 軽自動車検査協会

廃車にする流れとして、永久抹消と一時抹消を選択した後、必要書類を準備します。
その後、解体業者への引き渡し、運輸局での手続き、税金還付の申告へと進みます。
それぞれの手順を具体的に解説するので参考にしてください。

1.廃車に必要な書類をそろえる

永久抹消登録を行うには、主に以下をそろえる必要があります。

  • 解体業者から発行される移動報告番号と解体報告記録日の情報
  • 車検証
  • 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 委任状
  • 自動車のナンバープレート2枚
  • 自動車税(環境性能割・種別割)申告書
  • 永久抹消登録申請書
  • 手数料納付書

書類に不備があると手続きできないため、事前にしっかり確認しましょう。
特に解体業者から発行される移動報告番号は、車を解体した証明なので重要です。
忘れずに入手してください。

車検証は原本が必要です。
印鑑証明書は3ヶ月以内に発行されたものを準備してください。
委任状に関しては、代理人が手続きを行う場合に必要になります。
また、ナンバープレートは前後2枚とも必要です。

紛失した場合は事前に警察に届け出て、受理番号を控えておきましょう。
また、自動車税(環境性能割・種別割)申告書は地域によっては不要です。
永久抹消登録申請書と手数料納付書は運輸支局で入手できますが、事前に準備することでスムーズに手続きが進みます。

2.解体業者に自動車を引き取ってもらう

次は解体業者に自動車を引き取ってもらうステップです。
自動車リサイクル法にもとづいて許可を受けた解体業者を選びましょう。
無許可の業者に依頼すると、不適切な処理や環境汚染のリスクがあります。
解体業者に車を引き渡すと、「移動報告番号」と「解体報告記録日」の情報が分かります。
前述したように、永久抹消登録手続きに必要なので大切に保管してください。

引き渡しが完了すると、自動車リサイクルシステムに解体完了が報告されます。
適正に処理が行われたことを証明する記録です。
なお、解体費用は車種や状態によって異なりますが、一般的に1万円~3万円程度となっています。

3.運輸局で手続きをする

運輸局での手続きは、廃車プロセスの重要なステップです。
まずは管轄の運輸局を確認しましょう。
通常はナンバープレートに記載されている地域名が管轄の運輸局です。
ただし、引っ越しなどにより、車検証の住所と現住所が違う場合は、現住所の管轄運輸局で手続きを行います。

運輸局の窓口受付時間は、平日の8時45分~11時45分と13時~16時です。
土日は休みのため、平日に時間を作る必要があります。

実際に運輸局で手続きを行う際は、ナンバープレートを返却し、事前に用意した必要書類を提出します。
手続きに時間がかかる可能性があるため、余裕を持って日程を確保しましょう。
なお、永久抹消登録の手数料は無料です。

4.廃車手続き完了

運輸局での手続きが終わると証明書が発行されます。

【証明書の名称】
★普通自動車の場合は「登録事項等証明書」
★軽自動車の場合は「検査記録事項等証明書」         

【証明書の発行手数料】
★普通自動車の場合は現在証明で1件300円、詳細証明で1件1,000円
★軽自動車の場合は300円

上記の証明書は、自賠責保険の解約や自動車税の還付申請の際に必要です。
証明書の発行に3日~10日ほど(繁忙期は1ヶ月程度)かかる場合があるようです。
余裕を持って手続きを行いましょう。

証明書を受け取ることで廃車手続きは終了です。
車両の所有者としての責任も終了し、自動車税の支払い義務もなくなります。

5.税申告をして税金還付の手続きをする

廃車手続き終了後、自動車税の還付手続きを行います。
自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されますが、年度途中で廃車した場合は未使用期間分が還付されます。

ただし、軽自動車の場合は還付制度がありません。

還付金の受け取り方法は、主に指定の預貯金口座への振り込みです。
還付金額は車種や廃車時期によって異なります。
還付金の受け取りまでの期間は、通常1ヶ月~3ヶ月程度です。
繁忙期には多少遅れる可能性があります。
税金還付は廃車手続きと同時に行われるため、特別な労力は必要ないでしょう。

廃車にするメリットと判断基準

廃車の主なメリットは、車両の完全な処分が可能という点です。
買取が難しい車両でも処分できます。
また、廃車は環境への配慮という観点からも評価できます。
廃車によって車両の多くの部分がリサイクルされるため、環境負荷の低減と資源の有効活用につながるでしょう。

【廃車の具体的な判断基準】

  • 修理不能な重大な損傷がある
  • 安全性に問題がある
  • 維持費が高額になっている
  • 災害に合って電気系統やエンジンにトラブルがある

特にフレームの損傷や水没車両など、修復困難で安全性に問題がある場合は廃車が適しています。
そのような車両は買取業者が扱わないケースが多いためです。
上記を総合的に考慮したうえで、廃車が最適かどうかを判断しましょう。
車両の状態、安全性、経済性、環境への影響を踏まえて決定してください。

なお、廃車の判断に迷う場合は、自動車整備士や廃車専門業者などの専門家に相談するという方法もあります。
専門家のアドバイスを得ることで、より適切な判断ができるでしょう。

車買取で売却をした方がお得に手放せる!

廃車の手続きではなく、車買取を依頼した方がメリットは多いです。
ディーラーや大手買取店では、車の状態により買取を断られるケースも多いですが、地域密着型の車買取店や、中小規模の車買取店であれば、柔軟に対応してくれることも多いです。

廃車ではなく車買取で車を売るメリット

車のボンネットを確認するビジネスマン

買取の主なメリットは、車の残存価値を現金化できるだけでなく、手続きもお任せできるという点です。
廃車と異なり、車の状態に応じた金額を受け取れます。
ただし、具体的な買取価格は車種や状態によって異なります。

【買取の具体的な判断基準】

  • 車の年式
  • 走行距離
  • 事故歴や修理歴
  • 定期的なメンテナンス状況

上記によって車の価値は左右されます。
例えば、年式が新しく、走行距離が少ない車は、一般的に高く買い取られる傾向にあります。
特に人気車種や希少車の場合、高額買取の可能性が高いでしょう。

市場での需要が高い車種は、比較的古い年式でも良い条件で買い取られます。
さらに買取業者によっては、車の引き取りや必要書類の準備を代行してもらえます。
大幅に手間を削減できますし、状態次第ではまとまった金額の提示をしてもらえる可能性もあります!

●どんな車でも買取りが可能である車買取店を選ぶ

基本的に廃車になるような車の買取は業者によっては断られるケースもあります。
よってどんな車でも買取りが可能としている買取店を選ぶことが大切です。

例えば、ハッピーカーズ川崎登戸店では、どんな車でも「動けば最低2万円以上で買取保証」というサービスを行っています。
このように最低金額の保証サービスを行っている買取店を選ぶことで、自分が費用を負担することなく、車を手放すことが可能性です。
ただし、盗難車や違法な改造車、災害に合った車や故障で動かない車などの場合は、最低金額保証から除外されますので、まずは車買取店に相談することをおすすめします。

まとめ 廃車を検討したらまずは車買取店に売却できるかを確認しよう!

車の前に立つ男性ビジネスマン

■この記事をまとめると

・使用年数が20年を超えると、安全面の懸念で廃車の検討もする
・自分で廃車する場合には、2万円~5万円ほどかかるケースが多い
・ディーラーや買取店に廃車を依頼した場合には、3万円~8万円ほどかかる。
・車の買取り断られてしまった場合のみ廃車を検討する。
・自分で廃車する場合は必要書類を揃え、解体業者に引き渡し、運輸局で手続きを行う。
・普通車の場合は、税申告をして自動車税の還付が受けられる。
・どんな車も買取りが可能な車買取店に売却する方がおすすめできる

車を手放す際は、廃車をすることがまず頭に浮かびますが、まずは買取ができかどうかを検討すべきです。
査定依頼を行い、廃車は修理不能な損傷がある場合や、安全性に問題がある場合で買取りを断られてしまった場合には、廃車を行うという流れが良いでしょう。

車を買取店に売却した方が、費用もかからず、買取額も受け取れる可能性があるためメリットが多いです。ホームページを確認し、「古い車や、事故車などの買取実績がある」「買取額の最低金額保証サービスがある」車買取店を選ぶことでお得に廃車を行うことが可能です。
ぜひ今回の記事を参考に役立てて下さい。

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