中古車の買取相場はどう決まる？中古車業界の相場に関して解説
中古車の買取相場は、さまざまな要因によって価格が決まっていきます。
中古車を売却する際、多くの方が気になるのはやはり買取価格です。
自分の希望する価格で売れれば、次の新車購入やその他いろいろ使える資金を増やせます。
しかし買取相場がどのように決まるのかを自分で理解していないと、時に不適切な査定を出され損をする可能性があります。
せっかく今まで乗っていた車ですので、トラブルや余計な話し合いもなく高額査定で良い取引をしたいものです。
一般的には市場状況の他にも車両の状態、年式、走行距離など価格要因はたくさんあります。
この記事では車の買取相場の決まり方や、適正な査定額を見極めるためのポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
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中古車の買取相場はどうやって決まっている？
まずは基本情報として買取価格の相場が決められる主な要因をしっておきましょう。
仕組みを理解する事によって自分で交渉もしやすくなります。
では具体的な価格相場を決定する時の重要な項目をまとめました。
ここでは4つについて詳しく掘り下げていきましょう。
車のモデル・カラーによって相場は変わります。
基本的に中古価格は求めるニーズによって変動します。
当然、人気のモデル・カラーの場合は相場も高めになることが多いです。
モデルは一般的に新しいタイプが高値になりやすいです。
年式が古いタイプになってしまうと、やはり相場価格は低くなってしまいます。
そして意外と知られていないのですが、ボディカラーによっても査定価格が変わることがあります。
人気で査定額もアップが見込めるカラーの代表はホワイト・ブラック系です。
幅広い年代の方に求められ無難な色のため多くの方に求められます。
逆に派手な色＝グリーン・オレンジ・イエローなどは査定額が低くなることが多いです。シルバーやグレー系はその中間という評価になることが多いです。あまり台数も多くない上に目立ってしまうため、知人に見つかりやすいという理由もあり、「求める人が少ない＝査定価格が下がる」という構図になっています。ただし、車種によってはイメージカラーになっているカラーの方が査定額が高いこともあります。例えば、スバルと言えば「ブルー」を連想される方もいらっしゃいます。世界的にも「スバルブルー」の愛称で呼ばれることもあり、インプレッサは、レースに参戦していた際のイメージカラーが人気だったりもします。それぞれの車種の人気カラーは査定士が詳しく教えてくれますので、事前に確認をしたいところです。
| ■一般的なカラーの人気度・買取査定額に有利なカラーランキング
１位 ホワイト・ブラック ２位 シルバー・グレー ３位 限定カラー・車種別イメージカラー ４位 原色：赤・青・緑・紫 ５位 原色：黄色・ピンク・オレンジ |
もちろん個人の好みもありますが、白色は夜でも目立ちやすく事故率が低い、黒は車が映える、カッコ良く見えるため人気で、やシルバーやグレー系は汚れが目立たなく清掃が楽というそれぞれの理由から査定額にも影響されているのが現状です。
車の年式による影響もある
当然、年式によっても査定額は変わります。
古くなってくると査定価格は下がってしまいます。
一般的な中古車の経過年数で基準となるのは、経過年数の約13年・10万キロほどと言われます。
13年という年月は車の耐久性の高い素材の寿命の年数に関係します。
大規模なメンテナンスや部品交換が必要になる一つの目安が13年とされているからです。
また日本の自動車税制では、経過年数によって重課税されるケースがあり、特に13年を超えると自動車税が高くなる場合があり、それが車の維持費を増加させます。車の相場は需要によって変動するため、13年以上経過車は、自動車税の面からも購入の選択肢から外れてしまうこともあるため、査定額が下がる要因にもなります。
■13年経過車 自動車税年額一覧
同時に10万キロ以上走行すると、交換する部品も多くなるので査定価格が下がってしまいます。10万キロというのはエンジン回り、タイミングベルト、ミッション系の寿命で交換が必要になる時期ということで判断する会社が多い様子です。
それは次に中古を購入した人が、維持するための出費が多くなってしまう傾向にあり、再販売時の市場価値が大幅に減少し、それが査定額に反映されています。
トレンド・人気度によって車の査定額も変わる
買取査定額はトレンドや人気度にも関わります。
同一車種内でも、人気モデルと不人気モデルの差が顕著に表れます。
数量限定車や特別仕様車の希少性は、市場での需要を高め、結果的に査定額を上げる傾向にあります。
【主な人気・トレンド要因】
★車種
★デザイン
★人気のカラー
★特別仕様や限定版モデル
★ハイブリッド車
★電気自動車
★モデルチェンジ前後
★特に人気・歴史あるモデル
モデルチェンジされた車の中でも、特に人気の高い車種は、新しい年式の車よりも高い査定額がつくことがあります。
新モデルの発売時期には、古いモデルからの乗り換え需要が高まり、これが査定価格の変動につながります。
トレンドに合致した車種やデザイン、人気のカラーや特別仕様モデルは消費者の関心が高く、査定額に好影響を与えることが期待されます。また、環境意識の高まりに伴い、ハイブリッド車や電気自動車の人気は増しており、これらの車種は査定額が高くなる傾向にあります。
時期によっても査定額が変わってくるのは本当？
買取してもらう時期・季節によっても査定額は変わっていきます。
特に生活環境が変わりやすい時期、ディーラーや中古車販売店の決算セールス前などは、高値で買取されやすいです。
一般的に車を売るおすすめの時期としては、1月～3月、7月～9月が狙い目といえます。多くの車買取販売店の決算時期は9月と3月です。1年で最も車販売店が力を入れて販売しようとし、セールス期間でお得に車を購入しようという方も多く需要と供給が多くなる時期です。そのため車販売店は良質な中古車を事前に仕入ておく必要があるため高値で買取りできる傾向があります。
ただし、3月と9月は買取相場が比較的維持されるのは遅くとも3月中旬までだと思っておいてください。3月は4月1日時点での車所有者には翌年度の自動車税の支払いが発生するため、最も車を手放す方が増える月です。よって3月の中旬以降は売却希望者が増え、車の売却過多状態になると相場が下がるので注意が必要です。9月も同様、車販売店が決算と合わせ車を多く販売したい月ですが、9月は仕入よりも販売を力を入れたいため、9月も中旬以降は買取相場が下がる可能性もあります。
ただし、上記におすすめした時期は比較的新しい車種や人気な車種が該当します。古い車・過走行車・事故車なども比較的すでに相場が安定して定まっていることが多いため、時期によってさほど変動しないことが多いです。時期で売却を決めるよりも、少しでも値が付く前に古い車は、少しでも早めの売却が一番おすすめとなります。
中古車相場が変わる社会的背景
コロナ過による影響によって車の相場が変わってきている？
要因としてコロナ禍での在宅ワークやオンライン学習の普及に伴い、パソコンなどの通信機器の需要が急増し、これが半導体不足を招いています。コロナ禍の影響で電車利用が減り、自動車での移動を選ぶ人が増えました。
そのため、経済的な理由から新車ではなく中古車を選ぶ方が多くなり、価格も上昇しました。
また近年、ロシアのウクライナ侵攻による影響で、半導体の一部が輸入困難となり、半導体の価格が上昇しています。これが中古車の価格上昇の一因となっています。半導体は車を含む多岐にわたる分野で使用されています。
結果として、全世界で半導体不足が続き、中古車の価格が上昇する傾向にあります。
物価高による経済の影響をしっておきましょう
先ほどのコロナ過と半導体の影響もありますが、物価の高騰によって、賃金もあがりますが同時に生活用品を中心とした物価もあがるインフレ状態になります。
現在は新車の価格も上がっていく傾向にあるため、比例して中古車相場も上がっていきます。
半導体とインフレ傾向により2つが合わさった状態になっている様子です。
円高・円安と価格相場に影響します
2024年現在では記録的な円安の影響も関係しています。
円安が進むと海外のバイヤーにとって日本の中古車が購入しやすくなります。
これにより、国内の中古車価格が高騰する仕組みです。円安は中古車の買取価格にも影響を与えています。
買取相場と実際に買取金額が違うケースがあります
中古車の買取価格は、あらかじめ市場に出ている相場と違うケースが少なからず存在します。
予想していたよりも低い見積りや、逆に相場や予想していたよりも高い価格になる時も。
ここでは良くみられる価格に影響するポイントをピックアップしました。
車を綺麗にして査定すると査定額アップ！
できれば中古査定をする前に自分で車を清掃しておきましょう。
理由は査定額が高くなる場合もあるからです。
清潔な車は良い印象を与え、車がよく手入れされていると高い評価が得られやすくなります。
内外装の汚れやニオイは、車の状態を劣化させる要因があり、小さなキズやダメージも掃除によって目立たなくなり、査定する人の評価が上がることが期待できます。
| ■清掃部分 清掃ポイント 車の外側 ：ボディ全体、窓ガラス、ヘッドライト、テールライト 内装 ：ダッシュボード、シート、フロアマット、ドアパネル エンジンルーム： オイル・汚れの除去 トランク： 不要な物の除去と清掃 ホイールとタイヤ： 泥やブレーキダストの除去 空調の吹き出し口や隙間 ホコリや汚れの除去 車内の臭い ニオイ対策、必要であれば芳香剤使用 窓やミラー 指紋や汚れ除去 |
高価買取が狙える清掃の重要性 詳しくはこちらをご覧ください
車の査定額アップを狙え！効果的な清掃テクニック | ハッピーカーズ川崎登戸店 – 川崎市多摩区の車買取 (happycars-noborito.com)
やはり査定するのは人です。特に見た目の印象は大事です。
少しでも高い査定額を希望する方は綺麗にして査定しましょう。
高価格になりやすい審査ポイント
またこのほかにも高価格査定になりやすいポイントは以下の通りです。
無事故・無修理である
無事故・理歴がない車は、中古車市場で高く評価されます。
無事故車は信頼性が高く、将来的なトラブルが少ないと期待されるため、査定額が上がりやすくなります。
修理歴がないことは、車が大きな事故に遭っていない証拠とされ、車の状態が良好であることを示しています。
また中古購入で暫く乗車した後、売却をすることを想定する人も一定数存在します。
メーカーオプションやディーラーオプション
また覚えておきたい査定ポイントとしてオーディオ、ナビゲーション、アドバンスドセーフティ機能などが含まれている場合、車の付加価値を高め、結果として査定額も高くなります。
メーカーやディーラーのオプションが多く装備されている車は、総じて査定価格が高くなる傾向にあります。
ワンオーナーである
一つのオーナーのみが所有していた車、いわゆるワンオーナー車は、中古車市場で高値取引されやすいです。
ワンオーナーであることは、車が大切に扱われ、メンテナンスも適切に行われていたという事が多く「大事に扱われている＝状態が良い」と連想され購入者にとって魅力的です。
車検までに期間が長い
「車検までの期間が長い」ことは、中古車の査定額に大きく影響します。
車検の残り期間が長い車は、購入後すぐに追加の車検費用が発生しないため、購入者にとって魅力的です。
結果として、その車は市場で高価格取引される傾向があります。
車検切れに近い車は、新しいオーナーが車検費用を負担する必要があるため、査定額が低くなる可能性があります。
逆に、車検期間が長いことは、将来的なコストを節約できると見なされ、車の総合的な価値を高める要因となるため、査定価格を上昇させる要素となります。
そのため車を売却する際には、車検の残り期間を意識することが重要です。
禁煙車である
近年は特に禁煙傾向にありますので、査定額にも影響します。
タバコの煙は内装に臭いを残します。
その臭いはタバコを吸っている本人は気がつかない臭いでも、タバコを吸わない人には気になってしまう時も少なくありません。
またタバコの焼け跡が内装やダッシュボードにダメージを与える可能性があります。タバコの灰がとれない場所もあればちょっとした焼け跡でも査定額が変わります。
そのため中古車市場でより高い価格で取引されることが多いです。
まとめ 高値買取を意識すると実際に価格が変わる
| 【記事をまとめると】
①車のカラーによって査定額は変動する ②13年以上経過車は自動車税が高くなり相場も下げる傾向がある ③トレンドや市場・顧客にニーズによって相場は変動する ④車は売却時期によって査定額が変わる。特に1～3月、7～9月が高く売れる傾向。ただし古い車はどの時期でも相場が比較的定まっているため、値が付くうちに早めの売却が一番おすすめ ⑤社会的背景（円安・半導体供給・インフレ・国際情勢）などで車相場は変動する ⑥高価買取の秘訣は、査定前に自分で清掃をしっかり行っておくこと ⑦売却におすすめのタイミングは、自動車税支払い前・10万km走行前・新車登録から13年経過する前・車検前・モデルチェンジ前など色々な要素がある |
買取価格の相場は世の中の情勢、人気の車種やデザイン、そして車の状態など、多岐にわたる要因によって決まります。
車を売却するなら少しでも高価格で引き取ってもらいたいですよね。
そのためには、自分でできる対策を行うことが重要です。
高額買取を希望する方は、普段から車を丁寧に使用して査定前には車内外の清掃を入念に行うと良いでしょう。
しっかり査定する会社や人に「大切に扱ってきた車」ということをアピールすることで、査定額も変わったりするものです。
良い印象を与えて高額査定してもらって気持ちよく引き取ってもらうことをオススメします。
その他にもポイントを押さえておけば、査定額に関して大きなトラブルや損をすることはありません。
ぜひ今回の情報を参考にして取り組んでみてください。
