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車の免許返納をするメリットは?運転の不安で悩んだら返納すべき理由と特典の紹介!

2024.04.13 | 更新:2024.05.01

車の積み木が3台と免許返納と記載されたプレートが置かれている

近年の自動車事故では、高齢者による運転ミスが注目されており、免許返納への関心が高まっています。

免許返納を検討している方々の中で、病気や大きな事故を原因とするケースを除けば、65歳以上の方が9割を占めています。特に75歳以上の後期高齢者が、返納割合の半分を占めているのが現状です。自分では大丈夫と思っていても、高齢になるとどうしても判断能力や運転技術に問題が出ることが多くなってくるのが現状です。

返納を考えている高齢者やその家族も含め、ここでは免許返納に関するメリットと注意点を中心に、スムーズに免許を返納できるための情報をまとめてみました。

日本では高齢化に伴い、ドライバーも高齢化しています。その中で、65歳以上の高齢者を中心に、免許を返納すべきいくつかの理由が存在します。

高齢者の運転ミスによる事故が増えている

例えば、「近くのスーパーまでだから」と久しぶりに運転した際、アクセルとブレーキを間違えるという事故も報告されています。

またほぼ毎日、車で通っている場所でもふとした瞬間に運転操作ミスによる事故を引き起こすケースも存在します。

若い人では起こりにくい状況でも高齢者になると事故につながってしまうことだってあるのです。

そういったアクシデントの可能性を減らすためにも、免許を返納して運転できない環境を作ることで、自動車事故を防ぐことができます。特に、とっさの判断を求められる運転時には、ミスが生じやすくなります。

毎日運転していない方が、たまにしか運転しない場合、その危険性はより高まります。不慣れな行動に加えて、高齢者の判断能力の低下は危険な事故を引き起こす傾向にあります。

家族に迷惑をかけてしまう

運転ミスで事故を起こすと、家族に迷惑をかけます。事故を起こした本人への心配もありますし、物損事故や人身事故で他人に迷惑をかける心配もあります。もし運転している本人が事故でケガをしてしまった場合、家族はとても心配するでしょう。また、重症の場合、事故によるケガや後遺症の影響で以前のような生活ができなくなる可能性もあります。

その場合、介護やサポートが必要になることもあります。高齢になり、客観的に見た時に免許を返納した方が良いと感じる状況でも、免許を返納しなければ家族が心配することになります。

事故は多大な損害を周囲に与えてしまう

そして、交通事故や物損事故は相手に大きな迷惑と損害を与えてしまいます。度々、コンビニやお店に車が突っ込むニュースが報道されますが、建物を破壊した際には多額の損害請求が発生しますし、車が突っ込んだ場所にお客様や従業員がいてケガをさせてしまった時は、うっかり運転ミスだけで済まされない状況です。

相手に多大な迷惑をかけてしまう可能性があることを忘れてはいけません。建物や車両の損害や、ケガをさせてしまった場合の賠償や保証に関する費用面もそうですし、相手やその家族に万が一のことがあれば、悔やんでも悔やみきれないでしょう。

免許返納になかなか踏み切れない理由

高齢になっても免許返納を考えない、踏み切れないケースが存在します。主に3つの要因があります。

自分は大丈夫だと思っている

高齢者になると判断能力や身体能力は確実に低下していますが、「自分はまだまだ大丈夫。安全運転にも心がけているし、事故を起こさない自信がある」と楽観的に捉えている方が一定数いらっしゃいます。

特に普段から車を運転していた方、もともと運転に自信がある方にこの傾向が見られます。

生活移動の手段がなくなる

「免許を返納した方が良いのかもしれないけれど、車は必要だ」と考える方も多いです。生活の中で車が必要な方は、日用品の買い物や通院、移動手段として車がなくなると実際に不便を感じます。そのため免許返納になかなか踏み切れない方も。

プライドが邪魔をしている

家族から免許返納を促されているものの、「自分を年寄り扱いされるのが嫌だ」と感じる方がいらっしゃいます。高齢になると仕事や生活、身体の健康など、さまざまなものを喪失していく中で、免許返納は自己のアイデンティティを失うと感じられがちです。

免許を返納する主なメリット

各自治体では、免許返納による特典やメリットを用意しています。国や地方自治体も免許返納の取り組みに積極的です。メリットや特典の内容を知ることで、免許返納に前向きになる方もいらっしゃいます。

自動車事故を未然に防げる

自動車事故の可能性が強制的になくなることは、大きなポイントです。

家族から運転を止められていても、つい運転してしまい、事故を起こすリスクがあります。

「ダメだとわかっていても、ちょっとなら運転しても大丈夫だろう」という誘惑を環境的に排除できる点は、メリットです。

返納により様々な特典がもらえる

運転免許の自主返納をすると、さまざまな特典が受けられます。

交通機関(バス・タクシー・電車)の割引や優待のほか、あまり知られていないですが、多くの企業や銀行、医療や法律関係でも運転免許の自主返納をサポートしています。

【主な特典の具体例】

★日本運輸:引っ越し料金10%割引

★帝国ホテル:レストラン・バーラウンジ10%割引

★三越伊勢丹:有料催事無料

★補聴器の東日本リオン:補聴器購入代金10%割引

サポート内容はお住まいの地域によって変わります。本当に多くの種類の特典があります。

詳細は警視庁のホームページでご確認ください。

参考

警視庁:高齢者運転免許自主返納サポート協議会からのお知らせ

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/shomeisho/support.html

経済的な負担の軽減

車の維持費用が必要なくなります。車種や駐車場代、保険の内容によって変わりますが、年間で数十万円の経費が免許返納によってなくなります。主に以下の経費が必要です。

★自動車保険

★自動車税・重量税

★ガソリン

★車検の代金

★メンテナンス費用

その代わりに、電車やタクシーの代金、駐車場代は必要になりますが、相対的に見ても出費はかなり少なくなります。見落としがちですが、運転免許証の自主返納には経済的なメリットもあるのです。

家族や周りの人が安心できる

そして、免許返納は家族にも喜ばれます。自主返納をすると、万が一の事故の可能性がなくなり、家族は高齢者の交通事故への不安から解放されます。同時に、もし自動車事故を起こした時の相手や社会への賠償の可能性もなくなります。

本人も家族も、安心して過ごすことができる喜びがあることも忘れてはいけません。

 

免許返納してほしい家族の想いと問題

高齢者の免許返納については、自分の意思で返納する方よりも、家族や周囲の説得によって返納するケースが多いことが問題視されています。

免許返納に応じない高齢者の考え

高齢者が自動車運転を続けることに不安を感じている家族は少なくありませんが、返納に踏み切れないケースも意外と多いです。

【免許返納に踏み切れない高齢者の具体例】

★「今でも問題なく運転できている」

★「自分はまだ若いと思っている」

★「年寄り扱いしないでほしい」

★「自分に限って事故を起こすことはないと信じている」

★「毎日気を付けて運転しているから大丈夫だと感じている」

これまでの生活を通じて培ったプライドなどが心の中に存在する方もいらっしゃいます。

大事なのは説得ではなく話し合い(家族目線と本人目線の両方で掲載)

家族とのコミュニケーションが重要です家族が心配しているからといって、直接的に指示しても、高齢者がスムーズに免許返納するわけではありません。高齢者の運転能力や生活状況を理解し、家族で話し合うことが大切です。家族とのコミュニケーションを通じて、少しずつ本人の意思で返納する方向へ誘導していくことが効果的です。

【通常の会話で取り入れたい主な具体例】

★高齢者の運転事故が増えている

★自動者事故による損害がタ大変

★人身事故は相手や自分の家族に多大な迷惑をかける

★家族はいつも心配している

★家族も移動サポートしていく

★運転経歴証明書というものが存在する

★シニアカーなどの他の移動手段がある

説得ではなく、普段の会話の中で自動車事故や操作ミスによる事件や事故の存在を話題に出していきましょう。

返納前にやっておくこと

免許返納後は生活スタイルが変わってしまいます。運転免許証を身分証明代わりに使っている方もいらっしゃいますし、車に乗れなくなるため、移動方法も変わってしまいます。

運転免許証は運転経歴証明書という形で交付が可能で、引き続き身分証明として使用できますが、その他にも注意すべき点が存在します。ここでは免許証の自主返納前にやっておくべきことをまとめてみました。

所有車の名義変更と処分

免許返納すると、当然ですが自分で車を運転することができなくなります。

現在自分が所有している自動車は事前に処分しておくことをお勧めします。もし家族や友人に車を譲渡する場合は、名義変更を行い、各種手続きを事前に済ませておくことをお勧めします。乗る人がいない場合は、きちんと売却するか廃車にするなど、事前に処分を行っておきましょう。

自動車保険の解約

自動車保険の解約も行っておきましょう。

免許返納する日時を保険会社と相談しておくことが大切です。余分なお金を払わないように、免許返納後の不要な保険料を支払わないように、解約手続きを行うことをお勧めします

交通手段の確保

意外と見落としがちですが、自動車免許を返納した後の移動手段を事前に調べておくことが大切です。

普段の生活で必要な場所への移動手段は、返納する前に確保しましょう。家族が住んでいる場所、日常の買い物や病院訪問、近所付き合いや寄り合い場所など、振り返ると意外と多いものです。全てタクシーではコストがかかりすぎますし、ひたすら徒歩だと疲れてしまいます。

有効な手段がない場合は、電動自転車などの検討も良いでしょう。普通の自転車とは異なり、電動モーターで運転を補助してくれるため、楽に乗ることができます。免許返納後の交通手段や移動手段をあらかじめ確保しておきましょう。

まとめ 免許を手放すことは喜ばしいこと

今回は自動車免許の自主返納のメリットと、気をつけたい点を中心にまとめてみました。

年間のニュースに出てくるように、高齢者の自動車事故は故意にスピード違反や違反運転をしているわけではなく、ちょっとした運転ミスや判断ミスから起こっているものがほとんどです。

普段から運転に気をつけていても、不意のアクシデント時のとっさの判断や、高齢になると反応が鈍くなるのは事実です。医学的・身体的な観点からも、自主返納を推奨する流れになっています。移動手段を失うことや、自分はまだ大丈夫と思う気持ちから、「自主返納は必要ない」「したくない」と踏み切れない人が意外と多いですが、自主返納することによるメリットも多くあります。

自主返納によって、日々の生活や交通費用に関するさまざまなサポートを受けられる特典がありますし、何より家族が喜びます。

もちろん本人を信頼していますが、自動車事故は予期せぬ時に発生するものです。自動車運転が大丈夫かという、心の奥底にある不安から解放されるのも大きなメリットです。

現時点で免許返納に踏み切れない方や運転に問題がないと感じても、高齢になったら自主返納の選択を考えてみるのはいかがでしょうか?

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